今週は明け3歳の中距離重賞「京成杯」が中山競馬場で行われます。過去には2010年の京成杯を制したエイシンフラッシュが皐月賞で3着、ダービーを優勝。2018年の勝ち馬ジェネラーレウーノは次走の皐月賞でも3着に好走と、後のクラシックの活躍馬を輩出している注目の一戦となります。今年も素質溢れる期待の3歳馬が集結。今回はそんな中でも人気が集まりそうな有力馬3頭をピックアップしてみました。
アライバル(牡3、栗田徹厩舎)
昨年の新潟2歳S・2着のアライバル。デビュー戦が雨で適度に渋った馬場で快勝する内容でしたので、速い時計の出る馬場だった前走の新潟2歳Sはやや反応が鈍くなった印象も受けます。暮れから続いて馬場が荒れてきた今の中山へ替わる点はプラスに働きそうです。ハービンジャー産駒なので速い馬場が向かなかった可能性ももちろんありますが、マイルの流れがこの馬には速かったという見方もでき、2000mへの距離延長もプラスに働きそうな気配もします。何れにせよ、条件が大幅に好転しそうなここは好勝負が期待できそうです。
テンダンス(牡3、中竹和也厩舎)
前走の東スポ杯2歳S・3着のテンダンス。前走は勝ち馬のイクイノックスが強すぎただけで、この馬も内を鮮やかに捌く見せ場は作れており、強敵相手に善戦する好内容の競馬を披露しました。馬格がある馬で、比較的好位に付けれる脚質を持ち、器用な競馬が出来る馬なので、中山コースは初でも相性は良さそうです。兄にスズカコーズウェイ、カデナと2頭の重賞勝ち馬が名を連ねる良血馬ですし、重賞レースで上位に入った実績を考えると、無視できない1頭です。
ヴェールランス(牡3、藤岡健一厩舎)
前走のエリカ賞・2着のヴェールランス。その前走は中団の前目から追走し、直線内から抜け出してクビ差の2着に好走。あと一歩のところで押しきれず勝ちきれませんでしたが、レコード決着でこの馬も時計はレコードで走っています。内を追走し、勝負どころでも内を進出とセンスを感じさせる走りは見せています。阪神の内回りで見せた操縦性の高さは、立ち回り戦になりやすい中山でも生きてくるでしょう。父は初年度から産駒が好調なキタサンブラック、母は2016年の桜花賞馬ジュエラーという良血で、クラシックでの活躍も期待したくなる1頭です。