競馬をやると危険な3つのタイプの人間

競馬は「国やっているギャンブル」。こんな言葉を以前本で読んだことがあるが、まさにその通りである。国が直接経営しているわけではないが、政府が資本金を全額出資する特殊法人で、監督官庁は農林水産省となっている。これはもう国がやっているようなものである。

「国がやっているのだから健全・安心でしょ?」と思っているのなら考えを改めたほうが良い。国が管理していようがいまいがギャンブルであることには違いなく、お金の流れが透明になっているだけで他のギャンブルと本質は全く変わらない。近年は有名なタレントやアイドルを広告に起用することで若者をターゲットにしてきているので、今回は「競馬を始めてみようかな?」と考えている競馬初心者の若者に注意喚起の意味も含めて、競馬をやると危険な3つのタイプの人間を紹介したいと思う。

【タイプ1】衝動的タイプ

まず1つ目は衝動的タイプだ。アツくなりやすい、一度アツくなったらなかなか冷めない、感情を抑えることができない、というタイプが当てはまるが、筆者はこのタイプに近い。「何かに負けた時、自分が不利な状況に陥った時にこそ燃えあがる!俺はそんなアツい人間なんだ!」このアツい精神は日常においては良い作用をもたらすだろうが、ことギャンブルにおいては危険である。自分でも十分気をつけているが、それでもたまに羽目をはずしてしまう。

アツくなっている時は冷静な判断ができなくなり、冷静な判断が出来ない時に当たるほど馬券は甘くない。余計に負けて泥沼にはまってしまうのがオチである。

アツくなったらまずは一呼吸おこう。トイレへ行く、一服する、コーヒー休憩するなど、何でもいいのでまずは一旦時間をおくのがベスト。競馬のレースはほぼ毎日行われている。「そのお金は絶対に次のレースでかけないといけないのか?」「もっとよく考えれば勝てるレースが他にあるのではないか?」今一度よく考えてみよう。

【タイプ2】思い込みタイプ

2つ目は思い込みタイプだ。一度何か信じるとなかなか考えを変えない、物事を決めつけてしまいがち、そんなタイプの人も要注意。もちろん考え方によっては自分にプラスになる事も多いが、考えに縛られて柔軟に考えることができなくなる場合もある。「オレは勝てる!ここはリスクを取ってでもガンガンいくぜ!」このように自分にプラスの暗示をかけるのは決して悪いことではないが、ガンガン突っ込んでガンガン負けが込む人間を筆者は何人も見てきている。

まずは自分の考えを疑ってみよう。友人に意見を求める、もう一度情報収集してみるなどして視野を広げてみよう。「他の人はどんな予想をしているのか?」「自分の買い方・予想は他の人にはどう見えるのか?」自分だけでなく、第三者目線を意識してみると自分の予想の幅も広がるはずだ。

【タイプ3】孤独タイプ

3つ目は孤独タイプだ。これは上の2つとは少しタイプが違い、性格的な問題というよりは物理的に一人で過ごすことが多い人のことを指す。正直このタイプが一番危険だ。ギャンブル依存症に苦しんでいる人は日頃から孤独感を感じている人が多く、ギャンブルで勝つことやスリルを味わうことで得られるワクワクした高揚感が寂しさや孤独感を紛らわし、いつの間にかのめり込んでしまうケースが多いのだ。

本来一人暮らしの高齢者や独身の中年に多いのだが、最近は若者でも孤独を感じながら生活をしている人が多い。こういうタイプの人はまずは一度誰かと一緒に買ってみる、予想を誰かと共有してみるなどして交流を持ってみよう。大金をかけようと思っている時にそれを止めてくれる人がいたり、相談できる相手がいるだけでも最悪のケースを免れることができるかもしれない。

以上、競馬をやると危険な3つのタイプの人間を紹介させていただいたが、自分が上記のどれかに当てはまったとしても、しっかり自分のタイプを把握して資金を管理すれば競馬は誰でも楽しめる。競馬やるものとして資金管理はしっかりしないと痛い目を見ることになるので、くれぐれも取り返しのつかない額で勝負するといったことはしないようにしよう。