中山競馬の最終週を飾る重賞は古馬中距離重賞「アメリカジョッキークラブカップ」です。春の古馬G1路線を展望する重要な一戦で、例年レベルの高い一戦が繰り広げられているレースです。今年はどんな馬が揃ったのでしょうか？今回はそんな中でも人気が集まりそうな有力馬3頭をピックアップしてみました。

オーソクレース（牡4、久保田貴厩舎）

前走の菊花賞で2着に好走したオーソクレース。秋の始動戦だったセントライト記念は約9ヶ月ぶりと久々ながら3着に好走し、続く菊花賞でも2着に好走とハイレベルなレースでしっかりと力を示してきました。エリザベス女王杯、宝塚記念を勝ったマリアライトの初仔ということで、デビュー前から期待されていた1頭。主戦騎手のC.ルメール騎手としても、非常に期待しているお手馬の1頭と言えるでしょう。ホープフル2着後に骨折し、春のクラシック戦には出ることができませんでしたが、ここへ来てようやく態勢が整ってきた感があり、ここでの勝利を機に今年こそは飛躍していきたいところです。

ポタジェ（牡5、友道康夫厩舎）

昨年は金鯱賞と毎日王冠で3着、新潟大賞典で2着と中距離重賞戦線で活躍しているポタジェ。前走は初のG1挑戦となった天皇賞秋ではじめて馬券圏外に沈む結果となりました。G1の壁に跳ね返される形となりましたが、G2のここなら信頼度は最上位。左回りでの好走が目立っていますが、阪神や小倉での勝ち星もあり、特別不安視する必要も無いでしょう。また、今回は初の2000m越えの距離となりますが、母方の血が中距離までなのでこなせる可能性は高く、新味を出せるかにも注目です。

キングオブコージ（牡6、安田翔伍厩舎）

2020年の目黒記念の覇者、キングオブコージ。続く京都大賞典でも3着に好走しており、長い距離の重賞で活躍。終いの脚も鋭いですが、前走の中日新聞杯では好位から進めて5着に粘っており、前からでも後ろからでも競馬ができる自在性がある馬です。約1年ぶりの長期休養明けとなった昨年秋のオールカマーでは9着に敗れましたが、続く中日新聞杯では5着善戦と良化を見せています。叩き3戦目となるここはそろそろ走り頃。初戦のここを勝って完全復活といきたいところです。