新年度が始まり、新生活が始まった新社会人の皆さん。新しい生活に戸惑いながらも期待と不安が入り混じる頃だろう。これから先、長い社会人生活の中で思いもよらない様々な出来事が起こると思うが、皆さんの未来が明るく笑っていられるものであるよう願っている。
社会人ではないが、競馬業界でもJRAの競馬学校騎手過程第36期生の入学式が行われ、8名の新入生らが新しい学校生活をスタートさせた。この中に未来のスターがいるかもしれないと考えると毎年ワクワクするものだ。2016年に騎手免許を取得した32期生の藤田菜七子騎手は16年ぶりの女性騎手誕生ということもあって世間の注目を集めたが、その人気の効果もあってか今年はなんと女性の入学者も1名いる。
「騎手になるための第一歩でうれしいです」と初々しい笑顔で語ったのは36期生で唯一の女性入学者となった古川奈穂(ふるかわなほ、16歳)さんだ。一度は高校に進学したものの、中退して騎手への道を志したというのだから相当な覚悟を決めたことだろう。騎手を目指そうと思った理由については「藤田菜七子騎手の活躍を見て女性でもなれるんだと思いました」とコメントしていることからも、やはり女性騎手として活躍する藤田の存在は大きそうだ。
彼女が無事に卒業すればデビューは2020年の3月、JRAとしては史上8人目の騎手となる。古川さんが騎手としてデビューする頃は藤田は騎手5年目となるので、その頃藤田がどんな騎手になっているのかも楽しみだ。
合格した36期生は、秋山稔樹(あきやまとしき、15歳・千葉県)、池田遥稀(いけだはるき、15歳・茨城県)、泉谷楓真(いずみやふうま、15歳・山口県)、岡崎翔優(おかざきしょうま、15歳・宮崎県)、小林脩斗(こばやししゅうと、15歳・茨城県)、角田大和(つのだやまと、15歳・滋賀県)、原優介(はらゆうすけ、16歳・東京都)、古川奈穂(ふるかわなほ、16歳・東京都)の計8名となる。