中山競馬の締めくくりとなる重賞「アメリカジョッキーカップ」へ向けて各馬が最終追い切りを終えてきました。今回は追い切り映像やタイム、1週前の内容などから総合的に好調馬を判断し、とくに評価が高かった馬を3頭ピックアップしました。
ポタジェ(牡5、友道康夫厩舎)
1/19(水)栗東・CW(良)6F86.5-5F70.3-4F54.3-3F38.4-1F11.5(馬なり)
川田将雅騎手を背に栗東CWコースで3頭併せ。後方に僚馬のリアド、前にジュンブルースカイを置いて真ん中から進め、序盤はゆったりと折り合ってリズム良く運びます。コーナーで各馬の間隔が詰まり、直線序盤で横一線に並ぶと、ゴール前で仕掛けられてラスト1Fは11.5の伸び脚を見せて内のリアドにクビ差遅れ、外のジュンブルースカイにクビ差先着しました。やや抑え目でしたが、1週前にも川田騎手を背にCWコースで2頭併せを行い、一杯に追われて6F84.8-1F11.5をマークして併せ馬に半馬身先着と、負荷がかけられています。もともと調教ではよく動くタイプではありませんが、この動きと時計なら良い仕上がりにありそうです。
ボッケリーニ(牡6、池江泰寿厩舎)
1/19(水)栗東・坂路(良)4F53.8-3F39.4-2F25.5-1F12.4(馬なり)
栗東坂路で単走。力強いフットワークで坂を駆け上がり、馬なりのままラスト1F12.4をマーク。最終は調整程度の軽めの内容でしたが、1週前にはCWコースで7Fから意欲的な併せ馬を行い、7F99.2-1F11.5の好時計をマークして最先着と、長めからビッシリとやりながらこの馬としては高い水準の時計を叩き出しています。間隔もそこまで空いていないので難なく好状態に仕上がったという印象です。
アンティシペイト(牡5、国枝栄厩舎)
1/19(水)美浦・南W(良)6F83.5-5F66.9-4F51.9-3F37.6-1F11.9(馬なり)
三浦皇成騎手を背に美浦の南Wで3頭併せ。僚馬のキングスウェイとミッキーパンチを先行させ、コーナーで最内から差を詰めると、直線は馬なりのままラスト1F11.9のシャープな伸び脚で抜け出して併せた2頭に2馬身差を付けて先着しました。1週前も三浦騎手を背に南Wで6F83.4-1F11.5の好時計をマークしており、東海Sに出走予定の僚馬ハヤヤッコに半馬身先着と好内容の追い切りを消化しています。課題であった折り合いも非常にスムーズで、鞍上のゴーサインにもしっかりと反応。2ヶ月半の間隔を感じさせない手応えで、好調時と遜色ない動きと時計でした。