前記事では今年の桜花賞はソウルスターリングを中心に考え、相手選びに専念することをオススメさせていただいたが、今回はその相手候補の馬を4頭紹介させていただこうと思う。

まずはクイーンCを含む3連勝中のアドマイヤミヤビ。主戦のC.ルメール騎手はソウルスターリングに騎乗するため、今回アドマイヤミヤビにはM.デムーロ騎手が騎乗。ルメールに「2つ体がほしい」とまで言わせた馬で、末脚はかなりのモノをもっている。ソウルスターリングがいなければ主役を張れる馬だ。

気性は問題はなさそうだが、押していかないと出ていかなそうなタイプで、マイルだと少し短いかもしれないという懸念はある。買うのは今回なのか、次なのかが迷いどころ。

次にミスエルテ。ソウルスターリングと同じフランケル産駒。デビュー戦と2戦目のG3のファンタジーSは快勝も、前走G1の朝日FSでは勝ち馬サトノアレスとは2馬身1/2差の4着に健闘。走る度に良くはなっている印象があり、前走伸びなかったのは「馬場が合わなかった」と陣営からはコメントが出ている。

今週は週末に雨の予報となっているため、道悪の場合はマイナスかもしれないので馬場は前日と当日にしっかり見ておく必要がある。フランケルの道悪適性は不明だが、母系はダート血統なので向いてる可能性もある。しかし陣営が道悪を嫌っている以上馬場によっては割引きたい。

そしてリスグラシュー。前走のチューリップ賞は勝ち馬ソウルスターリングとは2馬身半差の3着。前走は最後伸びなかったのが少し気になるが、前走トライアルよりは仕上げてきそうだ。武豊騎手とのコンビもプラス材料。

体が小さく、後のオークスの方が向いてそうだが、武器の切れ味はこのメンバー相手でも通用しそう。しかし良馬場でやりたいところなので、馬場が荒れるようなら厳しいか。当日の馬場を見て判断したい。

最後はカラクレナイ。前走のフィリーズRを含め3連勝中。有力どころとの力関係はまだ未知数で、今回はその実力をはかる上でも重要な一戦。デムーロが主戦を務める馬だが、今回は田辺裕信騎手とのコンビで参戦。1400mまでしか経験が無いのは不安ではあるものの、血統的にダメとは思えないし、1400mを使ってきたのも1600mが長いから避けてきたわけではなく、チューリップ賞を避けただけ。2ハロン程度の延長はこなしてほしい。

マイルをこなせるかが当然カギになってくると思うが、前走のフィリーズの内容ならそこまで気にする必要もないように思える。相手が強いので、問題は相手関係だけだろう。未対戦組の中では面白い一頭。

さて、以上4頭の相手候補を紹介させていただいたが、馬券的にはかなりガチガチな結果になりそうな今年の桜花賞。ソウルスターリングの単勝オッズによっては見（ケン）と決め込んで馬券の購入をスルーするファンも多そうだ。個人的には未知なカラクレナイが魅力。候補であげた4頭の中では比較的オッズは高めの馬だし、ソウルスターリングとこの馬の一点勝負なんか面白そうだ。