昨年末のホープフルSを優勝した3戦無敗のレイデオロ。ホープフルSを勝った時はその強い勝ち方からもクラシックの有力候補として話題になったが、皐月賞を今週末に控えた今ではその評価も下がりつつある。
フラワーCを5馬身差で圧勝し、同じく無敗で駒を進めてきた牝馬のファンディーナや、共同通信社杯を2馬身差で制し、積極的に前に出していき成長力を感じさせたスワーヴリチャード、トライアルの弥生賞をダメージなしで快勝したカデナなど、評価の高いライバル達が駒を進めてきた一方で、レイデオロは態勢が整わず予定していた弥生賞をパス。今年の初戦が皐月賞というぶっつけクラシックで予定外のローテを組むハメになった。
さすがにぶっつけで皐月賞は無理がある?買うならこの後の”ダービー”か?
戦ってきた相手も今となっては他の有力馬に比べれば驚くようなメンバーではないし、調教もゆるゆる、馬優先主義の藤沢厩舎ということを考えても仕上げは良くても8割程度という感じだろうか。本気度の高いライバル達を相手にこの状態で勝てるとは到底思えない。
以上のことを踏まえると今回の皐月賞は消していいレベルにあると言ってだろう。賞金は持っていることだし、ローテ的にもここはもうダービーの叩きとして考え、狙うならここよりもダービーで買うのが妥当に思える。態勢が間に合わなかったのならここは無茶せずダービーを目標に調整していく方向に切り替えるのがベストだろうし、ダービーを狙うなら皐月賞で無理をさせるとは考えづらい。
ただ勘違いしてほしくないのが、私は決してレイデオロが弱い馬だということを言いたいのではない。今回はここを獲りに来ていないローテであることに加えて態勢も間に合ってないことからも、単純にここは買い時ではないというだけのこと。確かにホープフルSの相手は大したことないかもしれないが、この馬だけが別の脚を使っておりこの馬自体は大変良い競馬をしている。しっかりと力が発揮できそうなレースに出れるまでは、この馬を買うのは我慢しておきたいと思う。