冬の川崎競馬のビッグレース「川崎記念」がいよいよ開催。一周距離1200mの小回りコースで、直線も300mと短く、基本的には前目の馬から狙っていくのがセオリーと言えるコースです。差し馬も内をよほど上手くすくい、突出した上がりを出せないと勝つまでは難しいという印象です。
今年は逃げ馬サルサディオーネをはじめ、昨年同レースを逃げ切って快勝したカジノフォンテン、先行策濃厚なヒロイックテイルなど先行勢が多数揃っており、ペースは流れそうな気配です。
好位からの競馬ができ、かつ速い上がりが使え、機動力のある馬がここでの好走条件となりそうです。となれば、2020年に好位追走から4コーナーで先頭に立つ積極策の競馬で見事同レースを快勝したチュウワウィザードが最有力となりそうです。
サルサディオーネがどれだけ飛ばしていくかというところがカギではあるものの、2100mならある程度流れても対応してくれそうです。一昨年の川崎記念勝ち、そして浦和2000mのJBCクラシック勝ちと、左回りで6回コーナーの好走実績は十分。ベスト舞台に加えて今回は相手にも恵まれており、嫌う要素は皆無です。ここはチュウワウィザードの相手探しのレースと見るのが妥当でしょう。
相手の最有力候補として挙げたいのはサルサディオーネです。自分のペースで行って消耗戦に持ち込み後続をつぶすのがこの馬の好走パターン。前走、船橋のクイーン賞では逃げて2着に惜敗しましたが、前半5F通過59秒6のハイペースという展開で、勝ち馬と3.5kg差の斤量がありながらクビ差の2着。3着には5馬身差を付けているという内容なら、悲観する必要は全く無いでしょう。
1800mから2100mへの距離延長は息も入りやすくなりそうでプラス。日本テレビ盃を含めて左回りで重賞を6勝しており、川崎の2100mは好条件です。逃げ切るまではさすがに厳しそうですが、2着の最有力候補はこの馬と見ます。
ということで今年の川崎記念は、本命チュウワウィザード、対抗サルサディオーネという予想で勝負したいと思います。