【加付式“連番の法則”】京都記念など先週の回顧・検証

先週は日曜に2重賞、東京ではクラシック皐月賞への近年の最重要ステップレースになりつつある「第56回 共同通信杯(GⅢ)」、阪神では古馬による「第115回 京都記念(GⅡ)」が行われた。

共同通信杯は、1戦1勝ながら3番人気に推されたダノンベルーガ(松山弘平騎手)が2戦目にして重賞勝利。2着1番人気ジオグリフ、3着8番人気ビーアストニッシドの法則外決着となった。

一方の京都記念では、逃げた大穴12番人気アフリカンゴールド(国分恭介騎手)が重賞初勝利。2着にも8番人気タガノディアマンテ、3着に6番人気サンレイポケットと入り連番の法則「同番」で決着した。

先週一週間の主なニュース

藤沢和雄調教師
JRAは7日、2月末で定年を迎える同氏が22年度「東京記者クラブ賞 特別賞」に選出されたことを発表した。1,500勝を超える現役最多勝利やJRA・GⅠ34勝を達成してきた。
新規騎手免許
8日、22年度の新規騎手免許試験の合格者10名が発表された。現役4人目となる女性騎手や小牧太騎手の子息が障害専門騎手として合格を果たしている。

では先週の結果を振り返ろう。全結果は下表のとおり。

2月12日
-東京阪神小倉合計出現率(%)
ALL連番01(1)125.6
一組連番57(2)6(1)1850.0
同番11025.6
合計697--
出現率(%)50.075.058.3--
2月13日
-東京阪神小倉合計出現率(%)
ALL連番01(1)1(1)25.6
一組連番10(5)4(1)41850.0
同番03038.3
合計1085--
出現率(%)83.366.741.7--
  • ※「同番」「一組連番」、同時に成立(13番→2番→3番 等)は「同番」としてカウント
  • ※( )内は同枠2頭が入った回数

先週から西の開催が中京から阪神に変わり、2日間3場開催の計72レースで「一組連番」が計36レース、「ALL連番」が計4レース、「同番」が計5レース、という内訳。ここ数週際立った「ALL連番」「同番」が平均的出現に落ち着き、「一組連番」も平均的確率メインを維持した。
配当的には、100万超は3週ぶりに出現しなかったものの、10万超が11回と高配当は依然として多数出現となった。開催替わりの阪神、中でも「同番」3本を含め1日4本の10万超となった日曜阪神が特に目立った。場別出現率では日曜小倉のみ50%を割ったが、その他は「50.0~83.3%」と高確率を残した。

「一組連番」は、先週も堂々の確率メイン。特に1日7回の「一組連番」中、2回の「同枠・一組連番」がいずれも10万超となった土曜阪神。そして1日10回という超高確率出現の中、5レース連続「同枠・一組連番」を残した日曜東京が、ひと際目立つ活躍を示した。土曜阪神の「同枠・一組連番」では1番人気と13番人気5番人気と10番人気、とこれまで「人気薄・同枠馬に要注目」と記してきた通りの高額配当。日曜東京の5レース連続でも軸馬は2番人気3回、3番人気2回で相手の同枠馬は7・8番人気が2回ずつの計4回と、2桁人気までの人気薄ではなかったものの高配当の原動力となっていた。これからも人気薄「同枠・一組連番」、を積極的に抑えてほしい。

前週に今年最多を残した「ALL連番」は、計4回と落ち着いた。10万超の高配当は無かったものの、4回中3回が推奨の「同枠2頭絡み」。少額の抑えで済むの「ALL連番」なので、先週のような1桁万馬券でもプラス収支は充分見込めるが、前週のような配当爆発も必ずあるので「同枠2頭絡み」を中心に抑えていこう。

前週不発に終わった「同番」は、全5回と通常出現数に戻った。しかも先週「最も高額配当の期待値が高い」と記したように5回中4回が10万超高配当となり、最も高額を残したのが冒頭の「京都記念」。「同番」のアフリカンゴールドとタガノディアマンテが12番人気と8番人気であったので、なかなか手を伸ばし難いところではあった。ただ、五輪開催中で土曜にもワン・ツーを決めていたゴールド名に注目した方や、「馬場適正と展開」から本命視した評論家を参考にした方など、決して狙えない勝ち馬ではなかった。とにかく高額配当が魅力な「同番」なので、狙い馬の「同番」は抑えることを怠らないようにしよう。

「万馬券の宝庫・最終R」は、全6回中法則決着が4回で、その法則からは「5回に1回以上期待できる10万超」が1回出現。日曜阪神で、6番人気との人気薄(12番人気)「同番」から3連複4.1万、3連単34万となり、軸馬が6番人気と推奨からひとつ下ではあったが、このレースは1番人気の4.4倍から7番人気までが単勝1桁倍率の混戦上位人気。軸馬が的中した際の「同番」抑えの大事さをしっかりと示していた。

また、法則外ではあったがYahooニュースにも取り上げられた1,460万馬券となった土曜東京、最終Rの威力は健在と言える。さらに最終Rに限らず連番の法則からは昨年だけでも、1,000万(一組連番)、2,000万(同番)と出ている。ギャンブルは敗けるレース、ハズレるレースが多くを占めるので、最終Rはもちろん、プラス回収や回収率アップに一発高額は大切な一撃と言える。