4月26日(水)浦和競馬場では古馬牝馬の重賞、第55回しらさぎ賞(SⅢ)が開催されます。先日、屈腱炎により無念の引退が発表されたリンダリンダに変わって、今後の南関東牝馬路線を牽引していく馬が出てくるのか。非常に注目の一戦と言えるでしょう。
人気が読みづらく、いかにも波乱ムード漂うメンバー構成ですが、注目したいのは2枠2番のコスモフットライト(牝5、小久保厩舎)。芝でもダートでもスローペースの瞬発力勝負が横行する現在の競馬に置いて、「自力ハイペース逃げ」が戦法という個性派。浦和移籍後、積み上げた勝ち星は9にのぼり、このダート1400で1分27秒台の持ち時計もあります。今回とは相手が違うとはいえ、中央交流の前走も他馬を寄せ付けない圧勝劇。とにかく今が絶頂期と言った感じで、スッとハナを取り切れる内枠に強力な同型馬不在とならば、重賞のここでも力が入って当然。
そして鞍上はノットオーソリティ(2015年)、ララベル(2016年)でこのレースを制し、今年3連覇を目指す吉原寛人騎手。普段の競馬を見ていると、53キロまでなら乗っている吉原騎手ですが、52キロでの騎乗はさすがに珍しく、それだけこの一戦に期待を持っているということでしょう。馬名に込められたフットライト=脚光を浴びる瞬間は、もうすぐそこまで来ています。