【天皇賞春2017予想】今年もスローペース濃厚?見どころは3、4コーナー!

今週は天皇賞春の予想に頭を悩ませているファンも多いことだろう。どの馬も主役になりえる力を持っているだけに予想は困難極まりない。前記事で記したように、今回は「キタサンブラックvsサトノダイヤモンド」の2強対決が大きくスポットライトを浴びる形となっている。過去10年で1番人気が連対ゼロというデータがあり、どちらかの馬がこのデータを覆すのか?というところも見どころの1つとなっている。

1番人気不振のデータもだが、過去の結果を見ても天皇賞春はかなり波乱傾向が強いレースであることが分かる。人気上位のキタサンブラックとサトノダイヤモンドだけに目をとらわれる訳にはいかない。2強対決の行く末は気になるところではあるが、今年は主役級の有力馬が多数揃っていることも忘れてはいけない。日経賞1着のシャケトラ、同競走4着のレインボーライン、阪神大賞典2着のシュヴァルグラン、昨年の有馬記念3着のゴールドアクターと豪華な面々が揃っている。

スローペースの長距離戦!重要なのは3~4コーナーでどの位置にいるか?

各馬一頭づつ評価していきたいところだが、まずはメンバーの力関係の前に天皇賞春はどういうレースであるかを理解しておきたいと思う。ひとまず過去の前後半の1000mで見ていくと、やはり圧倒的にスローペース以上であることが多いことが分かる。昨年は61.8秒、一昨年が61.4秒、その前の年が61.7秒といった具合に、過去10年の半分以上はスローペース。平均と超ハイペースが1度づつあるが、基本的にはスロー以上と考えて良いだろう。まぁ、長距離戦ではとくに驚くようなことではない。

重要となってくるのは仕掛けどころだが、過去10年の3着内30頭中、3コーナーで5番手以上の順位だった馬は11頭おり、4コーナーの場合は21頭もいる。脚質別でみても基本は好位が好走している。3~4コーナーである程度前目で仕掛けを待てる形で競馬を進めることができる馬は好走する傾向にあると考えたい。

昨年人気を背負って逃げ切って勝ったキタサンブラックのケースは稀だが、崩れない先行力を持つこの馬はやはり今年も有力視せざるを得ないだろう。上で記した傾向を元に考えると、中団からの競馬が目立つサトノダイヤモンドと比べると信頼度はキタサンブラックの方が高そうに思えてくる。しかし、サトノダイヤモンドも4コーナーまでに前に詰めれていればいいだけの話で、粘り込んでくる差し脚は驚異だ。それまでの展開は枠順や馬場を見ながらまだまだ考察する必要がある。

ただ、やはり好位で競馬が出来る馬と考えるとキタサンブラックは外せないし、同じく先行力があるゴールドアクターや前走の阪神大賞典で早めに動いて2着に入着したシュヴァルグランなども魅力的になってくる。そうなると有力馬以外でも前に行きそうなヤマカツライデン、ラブラブライト、タマモベストプレイ、ファタモルガーナあたりも伏兵馬として注意しておきたくなる。荒れると予想するならこのあたりを絡めるのも面白そうだ。

いずれにせよ、3~4コーナーでどの馬がどの位置にいるかが重要で、とくに有力馬で4コーナーで5番手内につけれているなら馬券圏内の可能性は高いと見たい。果たして当日のゴール前は一体どうなっているのか?楽しみは尽きない。