阪神競馬の日曜メインは高松宮記念のステップレースでもある「阪急杯」です。G1へ飛躍する出世レースとしても注目されており、集まるメンバーの格も高めの一戦です。今回は中でも人気が集まりそうな有力馬3頭をピックアップしてみました。
クリノガウディー(牡6、藤沢則雄厩舎)
昨年のセントウルS・3着のクリノガウディー。阪急杯は今年で三度目で、昨年は9着、一昨年は7着と同レースでは結果を出せていないのは気がかりですが、20年の高松宮記念では4着降着となったものの1位で入線するなど能力自体は高い馬です。昨年は春にオープンクラスを2勝と好調でしたが、近2戦は二桁着順を連発と不振。福永祐一騎手との新コンビで新味を出せるか注目です。
タイセイビジョン(牡5、西村真幸厩舎)
重賞2勝馬のタイセイビジョン。2走前の京阪杯・2着、前走の阪神C・4着と阪神の短距離コースは得意舞台。前走の阪神C・4着も、4コーナーで故障を発症した馬の煽りを受ける不利がありながらの4着なら、そこまで悲観する必要はないでしょう。古馬になってからは伸び悩んでいる印象がありましたが、近2戦で復調気配を見せており、今回のメンバーレベルなら久々の勝ち鞍も十分有り得そうです。
ダイアトニック(牡7、安田隆行厩舎)
重賞2勝馬のダイアトニック。昨年は骨折による長期休養を経て、約10ヶ月ぶりの復帰戦であったキーンランドCで14着に大敗。しかし、今年初戦の京都金杯では決して得意ではない1600m戦にも関わらず、直線インを突いて伸び、勝ち馬とは0秒1差の4着に好走とまだまだ力があるところを見せました。前走で明らかな復調気配を示したので、ひと叩きされて距離短縮の今回は前進が期待できそうです。