先週のフェブラリーSで二度目のダート挑戦ながら3着に好走したソダシ。ダートでもやれることを証明した形にはなりましたが、レース内容を掘り下げていくとやはりこの馬は「芝」の「マイル」が合うという見方がより強くなった一戦でもあったと感じるのは筆者だけでしょうか?
当日は前日からの雨の影響で速い時計が出るコンディション。レースラップを見ますと、前半3Fは34.5と一見流れたようにも思えるペースですが、例年のラップ比較ではむしろ遅め。中盤も緩んで終盤で一気に加速する展開となっており、後方で進めた馬にとっては厳しい展開で、前有利が顕著なレースとなりました。芝スタートで脚抜きの良い馬場という好条件の中、ソダシにとっては絶好の展開と、好条件が多く揃ったことが好走に繋がったと言えます。
距離も好走実績のあるマイルへ短縮したことが大きく好転。チャンピオンズC・12着とその前の秋華賞・10着の敗因はやはり“距離”だったと見てとれるのではないでしょうか。
また、直線序盤で勝ち馬カフェファラオに交わされ、着外に沈みそうな手応えを見せながらもしぶとく粘れた点も見逃せないポイントです。近走は途中でレースをやめてしまう場面が見られていただけに、馬自身が走る気を見せたのは何よりの収穫。精神面においても復調気配を見せてくれたことで、次走への期待度を高める形となりました。
気になるのは次走ですが、視野に入っているのはヴィクトリアマイル。芝に戻る形にはなりますが、同じワンターンの競馬場でマイル戦、かつ牝馬限定となれば自ずと勝ち負けに加わってくるのでは。復権の手応えをつかんだ白毛の女王が完全復活を果たすのか、それとも筋書き通りにはいかないのか。ますます目が離せません。