レース名の通り、春先に行われる障害重賞「阪神スプリングジャンプ」が今週土曜、阪神8Rで開催。今年初の障害重賞で、中山グランドジャンプに向けての叩き台として有名なレースです。今回は出走予定馬の中でも人気が集まりそうな有力馬3頭をピックアップしてみました。
オジュウチョウサン(牡11、和田正一厩舎)
G1・8勝の障害王者オジュウチョウサン。昨年春の中山グランドジャンプ・5着、東京ハイジャンプ・3着と、2020年春の中山グランドジャンプ勝利以降は勝ち星から遠ざかっていましたが、前走の中山大障害を圧勝し、復活Vを達成。11歳となった今でもまだまだ王者の座は譲れません。有力どころのケンホファヴァルトやメイショウダッサイが骨折で不在のここは、再び最上位の存在となるでしょう。大目標の中山グランドジャンプへ向けて弾みを付けておきたいここは、無様な競馬はできないでしょう。
タガノエスプレッソ(牡10、五十嵐忠厩舎)
前走の中山大障害ではオジュウチョウサンを差し置いての1番人気でしたが、7着に敗れたタガノエスプレッソ。最終障害を終えた勝負どころで前に付いて行けず、直線も伸びを欠いて失速。明確な敗因も見られないだけに今回どこまで信頼していいかは不明ですが、距離が長すぎた印象もあり、位置取りも有力先行馬をマークしながらと普段よりも後ろでした。見限るには早すぎる1頭で、前目で運べればしっかり能力を出してくれそうです。
レオビヨンド(牡6、高柳大輔厩舎)
前走の中山大障害・3着のレオビヨンド。2走前のイルミネーションジャンプSでは直線坂下から脚を伸ばして5馬身差でオープン初勝利。最後は2着馬のアサクサゲンキに5馬身差をつける圧勝劇でした。しっかりと折り合える馬で、前走の中山大障害では距離延長も難なくこなして3着善戦と、長い距離も全く問題なし。一線級に入ってもそう見劣らない馬で、伸び盛りの明け6歳ということもあり、一気の世代交代もあり得るかもしれません。