21日（月・祝）の中山メインは3歳牝馬限定のG3「フラワーカップ」です。桜花賞をはじめとした牝馬三冠路線へ向けて賞金を加算したい牝馬たちが集まる見逃せない一戦です。今回は出走予定馬の中でも人気が集まりそうな有力馬3頭をピックアップしてみました。

スタニングローズ（牝3、高野友和厩舎）

昨年のサウジアラビアRC・3着馬、スタニングローズ。その後のデイリー杯2歳Sでは5着に敗れましたが、その後自己条件の1勝クラス・こぶし賞でメンバー最速の上がり3F33秒4の脚を繰り出し難なく快勝。重賞は過去3戦出走して全て掲示板を確保する善戦マンで、そのいずれも強豪牡馬が相手でした。手薄な牝馬限定のG3戦なら、ここは実績上位と言える立場。マイルをメインに使われてきた馬で今回は初の1800mがカギとなりそうですが、レース振りからして距離延長はこなせそうな気配。未勝利以来の川田将雅騎手とのコンビで重賞制覇なるかに注目です。

シンティレーション（牝3、池上昌和厩舎）

昨年のアルテミスS・6着のシンティレーション。一息入れて挑んだ前走の若竹賞は、スローペースでもしっかりと折り合いを付け、着差こそ僅かでしたが、勝負所から長く良い脚を使って快勝と強い勝ちっぷりでした。未勝利戦は逃げてメンバー上がり最速の脚で快勝と、自在性のある脚質からも小回り中山の1800mは問題のない舞台でしょう。前走はプラス12キロでも快勝しており、叩き2戦目のここは上昇ムードが漂います。

デインティハート（牝3、黒岩陽一厩舎）

前走の若竹賞・2着馬、デインティハート。勝ち馬シンティレーションには敗れましたが、馬場の悪いところを通りながらもメンバー上がり最速の脚を使って僅かクビ差の2着と好内容の競馬を展開しており、地力の高さを存分に示しました。キャリア全3戦は中山で、1勝2着1回と好成績。中山適性が高いのは言わずもがなで、陣営としてもここは狙いを定めての参戦。末脚の破壊力ならメンバー屈指と言える1頭で、追い込みが届く展開になれば上位争い必至の1頭となるでしょう。