21日(日)は東京競馬場でいよいよ牝馬の頂上決戦オークスが開催。1冠目の桜花賞では8番人気のレーヌミノルが優勝し、牝馬三冠は波乱の幕開けとなった。
まずは何と言っても1番人気のソウルスターリングが思ったより伸びずに3着に敗れた件だろう。期待感がすごかった馬なだけにこの結果では納得いかないファンも多いと思うが、まず敗因として考えられるのは馬場だ。
重い馬場の中、3~4コーナーの外々から勝ちに行く競馬をしての3着だったが、外も結果的に前を行く勝馬のレーヌミノルに良い馬場を走られ、内のスペースも取れず終始外々では仕方がなかったような気がする。厳しい流れでも前で競馬が出来、さらにそこから一足使えたレーヌミノルが単純にここでは強かった。
鞍上のC.ルメール騎手も「馬場が(今までと)違った。」「今日は馬場コンディションが違っただけ。」とコメントしていることからも、馬場がレースに大きな影響があったことは間違いなさそうだ。
他にも、今回の敗因は持久力戦に弱かったから負けたという説もある。今回は終いがバタバタの持久戦勝負となったわけだが、ロンスパ戦となった新馬戦で苦戦していたところを見ると、確かにソウルスターリングには向かない競馬であったとも見て取れる。いずれにせよ、ソウルスターリングに向かない競馬であったことは確かだ。
距離延長で雪辱を果たせるか?フランケル産駒に距離の壁は?
以上のことを参考にしながらオークスでの評価をしていきたいと思うわけだが、前走は7枠という枠もそこまで良い枠では無かったので、内目の枠で良馬場ならそれだけでも条件的にはプラスになりそうだ。内容的には次はもう少し前で競馬をしてもらいのと、後半要素で良い競馬ができるような積極的なポジショニングを鞍上のC.ルメール騎手には意識してもらいたいところ。
あとは距離に関してだが、阪神JFの時はマイルはまだまだ半信半疑の人も多かったと思うが、今では「ソウルスターリングはマイラー」と公言している人も多く、2400mの距離延長に関しても賛否両論だ。個人的には、皐月賞2着馬のペルシアンナイトに1800mで完勝しているし、今の東京の馬場ならマイラーでも走れるだろうし、どちらにしても問題なくこなせる距離だとは思っている。
まぁとにかく、評価としては十分巻き返しがあり得る一頭で、見限るにはまだ早い。ただ、そこまで抜けて強いというわけでもないので過剰に高い評価もしたくはない。前走だけを見れば展開的に厳しい中で強い競馬をしたアエロリットも同等のパフォーマンスを見せていると思っているし、馬場に泣かされたという意味ではアドマイヤミヤビあたりも良馬場になれば巻き返しも期待できる。
期待のフランケル産駒というこで少し過剰に人気しすぎたかなという感が否めないが、実力も少しづづ分かってきたところで、しっかりと相手関係も含めて正しい評価をしていきたいと思う。