ドバイWCデーで開催されるレースの中でも、最も日本馬との相性が良いのが「ドバイターフ」。2014年のジャスタウェイ、2016年のリアルスティール、2017年のヴィブロス、2019年のアーモンドアイと近年は日本馬による勝利が目立っています。特に2019年はヴィブロスがアーモンドアイの2着に入っており、日本の牝馬でワンツーフィニッシュを飾ったレースとなっています。昨年は唯一の日本馬であったヴァンドギャルドも2着に好走しており、やはり好相性。
そのヴァンドギャルドは、昨年コンビを組んだM.バルザローナ騎手と再びコンビを組んで参戦。昨年2着の雪辱を果たせるかに注目と期待が集まります。
海外初挑戦組となるパンサラッサ、シュネルマイスターの2頭が今年新たに加わり、今年は万全の態勢で臨む日本勢。昨年2着のヴァンドギャルドの再戦も見どころとなりますが、BCマイル・12着、香港マイル・6着と近2戦で惨敗を喫していることから、人気の方は落ち着きそうな気配。
今年注目を集めているのはNHKマイルC・1着、マイルCS・2着と、国内マイルG1戦線で活躍しているシュネルマイスターです。
英国の大手ブックメーカー「bet365」のオッズでは、8.50倍の5番人気パンサラッサ、15.00倍の7番人気ヴァンドギャルドに対し、シュネルマイスターは3.50倍の1番人気。昨年の勝ち馬ロードノース(6.00倍・2番人気)を差し置いて1番人気に推されており、海外からも高い評価を集めています。
海外初挑戦となりますが、父キングマンは欧州のマイルG1を4連勝し、欧州年度代表馬にも輝いた名マイラー。タフな欧州血統で、血統面では期待十分。距離は前走のマイルCSから1F延長となりますが、1800mの毎日王冠・1着、2000mの弥生賞でも2着に好走しており、距離も適性範囲内と言って良いでしょう。弥生賞は番手からの競馬で2着、毎日王冠は控えて上がり最速の脚で1着と脚質の幅も広く、弱点の少ない1頭です。崩れるシーンは浮かび難く、海外初挑戦でも勝ち負けの期待は十分な1頭です。
ロードノースは2走前のプリンスオブウェールズSを、馬場が速すぎることを理由にレース当日に出走取消。今年初戦の前走、ウィンターダービー(英G3、AW・2000m)ではインターナショナルS(英G1)2着、パリ大賞(仏G1)3着の実績があるアレンカーに敗れて2着。休み明けをひと叩きされて態勢を整えてきました。ロードノースにとっては昨年2着のヴァンドギャルドも驚異となりますが、今年はさらに2頭ものライバルが東洋から参戦。連覇を阻む2頭を降し、史上初の連覇を果たせるかに注目です。