【ヴィクトリアマイル2017予想】人気上位3頭ピックアップ!重要なのは人気上位の取捨選択

14日(日)は東京競馬場で「第12回ヴィクトリアマイル」が開催。いよいよ春の古馬マイル女王決定戦が行われるが、このレースはとにかくよく荒れる。過去10年で100万馬券と1000万馬券が一回ずつ、昨年は7番人気のストレイトガールが優勝し、一昨年は二桁人気が2頭も絡んで三連単で2,000万円超えといったように、高額配当が飛び出すレースとしても有名である。

今年も荒れるなんて保証はどこにもないが、人気が割れそうなメンバーが揃っており一筋縄ではいかなそうな気配が漂っている。今回は人気上位が予想されている3頭は、昨年の2着馬で前走の阪神牝馬Sを優勝したミッキークイーン、昨年の同競走は10着と敗れるも近走では4戦連続連対中と好調のレッツゴードンキ、昨年の同競走4着馬で今年で4度目のヴィクトリアマイル参戦となり、念願のG1勝利を目指すスマートレイアーだ。

穴馬よりも、まず重要なのは人気上位の取捨選択!

荒れる傾向が強いレースとは言っても、まずは何と言っても人気上位の取捨選択が重要となってくる。今回は上記でも挙げた、人気上位が予想される3頭の馬から考察していきたいと思う。

まず、昨年のヴィクトリアマイル2着のミッキークイーンだが、去年厳しいペースで上がり33.6秒で差してきたところや、前走の阪神牝馬Sでの激走っぷりからも、最後の脚が何よりも魅力。今回は逃げ馬らしい逃げ馬が不在で、ペースもスローペースが濃厚だ。メンバーのレベル的にも後ろの馬に差されるというイメージがわきにくく、後方から行って勝ち負けできる馬はこの馬くらいではないだろうか?

しかし、エンジンのかかりが遅いタイプでもあるので、まずは出し切れる競馬ができるかどうかが全て。昨年は流れがハマって上手くいったが、取りこぼしもあると考えたい。

次は前走の高松宮記念で強い競馬を見せたレッツゴードンキ。こちらも捨てがたいが、今回は消し。やはりこの馬はスプリント路線が良いのと、府中マイルの適性を疑問視している点、馬場が渋った時にこそ狙いたいという理由で、今回は条件的には合わなそうと予想。ただ、週末は土曜日が雨の予報となっているので、最終的な判断は前日と当日の馬場を見てからにしたい。

悲願のG1制覇に燃えるスマートレイアーも気づけばもう7歳。昨年の勝馬ストレイトガールも7歳で同競走を優勝し、ラストランを見事勝利で飾って引退していった。昨年の例もあるし7歳とは言え決して侮れない。まず今回は逃げ馬が不在ということからも、前目に付けられてそこそこ末脚があるこの馬は切りにくい。鞍上の武豊騎手のレースメイク次第だが、逃げても怖い一頭。

個人的に3頭の中ではスマートレイアーの評価が一番高い。枠順によるところも大きいが、同型が少なく、すんなり逃げ、もしくは番手の競馬で自分の競馬を進められそうな点がやはり魅力。相手関係ではやはりミッキークイーンが出し切ってくるようなら怖いが、コース適性の高さや脚質的なことを考えても、スマートレイアーの方が優位性があると考えている。

穴馬については闇雲に選ぶのではなく、逃げ先行の馬で残りそうなところをピックアップしたり、東京マイルの実績を見るなどして慎重に選びたい。脚質的にはジュールポレール、ソルヴェイグあたりは妙味もありそうで魅力だし、東京マイルの実績で見るならデンコウアンジュやフロンティアクイーンも面白そうだ。スマートレイアーからのヒモ穴狙いで勝負でもいいかもしれない。

荒れる傾向が強いレースなので穴馬選びに力を入れたくもなるが、まずは上位の取捨選択をしっかり行った上で穴馬を選ぶように心がけたい。