中山競馬の土曜メインはマイル路線の活躍馬が揃う一戦「ダービー卿チャレンジトロフィー」です。春のマイル戦線を盛り上げるハンデキャップ重賞で、安田記念を目指す有力馬たちが揃う注目度の高い一戦です。今回は出走予定馬の中でも人気が集まりそうな有力馬3頭をピックアップしてみました。

ザダル（牡6、大竹正博厩舎）

前走の京都金杯を制し、重賞2勝目を果たしたザダル。メンバー上がり最速の34秒2の切れる脚を披露し、間を割って追い込んで1馬身差の完勝と強い勝ちっぷりでした。マイルでも決め手を活かせる馬で、同じマイル戦ならここでも好勝負は十分可能でしょう。重賞2勝はいずれも左回りコースですが、中山コースも新馬戦と1勝クラスを勝利しており、セントライト記念も3着とコース適性は問題ありません。重賞3勝目を挙げて安田記念に向かえるか注目です。

カテドラル（牡6、池添学厩舎）

昨年の京成杯オータムHの覇者、カテドラル。昨年のダービー卿CTでも2着に好走しており、中山のマイルはベスト舞台と言って良いでしょう。オータムH快勝後のマイルCSで9着、続く東京新聞杯は8着と近2戦は崩れていますが、良績のある中山に替わるここは巻き返しが期待できそうです。今年も昨年同様ダービー卿CTから安田記念というローテーションで、本番の安田記念へ向けて弾みをつけるためにも、ここは落とせない一戦となります。

ダーリントンホール（牡5、木村哲也厩舎）

2020年の共同通信杯の覇者、ダーリントンホール。その後は日本ダービー13着、中山金杯は最下位の17着大敗と凡走続きでしたが、秋初戦の富士Sでは出遅れがありながらも5着に善戦し、続くマイルCSでも勝ち馬グランアレグリアと0秒6差の7着と復調気配を見せてきました。今年初戦のリステッド・洛陽Sでも2着に好走しており、上がりも33秒8の脚を使ってと改めて力があることを証明しました。中距離路線からマイルへ移って復調気配を見せてきた経緯からも、ここは完全復活が期待できそうです。