中山の名物ハンデ重賞「ダービー卿チャレンジトロフィー」へ向けて各馬が最終追い切りを終えてきました。今回は追い切り映像やタイム、1週前の内容などから総合的に好調馬を判断し、とくに評価が高かった馬を3頭ピックアップしてみました。
ザダル(牡6、大竹正博厩舎)
3/30(水)美浦・南W(やや重)5F67.5-4F50.5-3F36.5-1F11.6(馬なり)
美浦の南Wで2頭併せ。僚馬アンビションを1馬身半追走し、直線は内から絶好の手応えで伸び、ラスト1Fは11.6の好時計をマークして併入しました。1週前も南Wで6F81.2-1F11.8の好時計をマークし、併せ馬と併入。もともと脚元に不安があった馬でしたが、昨年夏に球節を手術してからは追い切りでも負荷がかけられるようになってきており、今回も長めから好時計を出してしっかり負荷がかけられています。約3か月ぶりとなりますが順調に乗り込まれており、上々の仕上がりでしょう。
ボンセルヴィーソ(牡8、池添学)
3/30(水)栗東・坂路(良)4F53.9-3F38.0-2F24.0-1F11.9(一杯)
藤懸貴志騎手を背に栗東坂路で単走。外ラチ沿いを手応え良く登坂していき、ラスト1Fは一杯に追われて11.9の鋭さを披露してゴールしました。鞍上の仕掛けに対する反応も抜群で、しっかり手前を替えてフットワークの力強さも十分。緩めずに追った方が結果も良い馬なので、調教は普段からある程度速い時計を出してきますが、動きと反応は絶好で、近走の中でも中身の濃い内容でした。冬場に強い馬で、前走・2走前と連続好走中。状態は絶好という印象です。
トーラスジェミニ(牡6、小桧山悟厩舎)
3/30(水)美浦・南W(やや重)5F66.1-4F50.7-3F36.3-1F11.6(強め)
原優介騎手を背に美浦の南Wで2頭併せ。僚馬シャチを2馬身追走し、4コーナーで内から差を詰めると、直線は自らハミをとって鋭伸。ラスト1Fは11.6の鋭い脚で伸びて、一杯に追われる相手を楽に2馬身突き放してゴールしました。かなりレース数は使われていますが、前走で初めてダートを使ったのが良いショック療法となったのか、ここへきて近走の中では目立って速い時計をマークしてきました。行きっぷりの良さからも、状態面は良好と見て良さそうです。