今週末21日(日)はいよいよ樫の女王決定戦が東京競馬場で開催!東京芝2400mで実施されるこの競走は長丁場のコースのため、スピードに加えてスタミナも必要となるタフなレースとなっている。
距離適性を何とか見極めたいところではあるが、この距離はほとんどの馬が初めてだし、距離適性関係なくスタミナ温存して最後の瞬発力勝負にかける馬も多い。故に毎年上がり最速の馬が馬券に絡むことが多い。各馬の上がりタイムを見て馬券を組み立てる人も少なくないのではないだろうか?
個人的にも、やはり一回もあがり一位がない馬というのはここでは正直買いにくいというのがある。イメージ的には、中盤緩んでの瞬発力勝負で上がり最速馬が来る競馬となり、先行馬にとっては厳しくなるというのがオークスのイメージだ。ということで、今回は早い上がりが使える馬の中でも注目している馬を3頭ピックアップしてみた。
オークスは早い上がりが使える馬から狙え?!上がりが早い馬でオススメの”3頭”とは?
まずはアドマイヤミヤビ。2走前のクイーンCの勝馬で、前走の桜花賞では12着に大敗。正直前走の12着は負け過ぎな感が否めないが、渋った馬場に加えてクイーンCとは違った淀みない競馬はこの馬には合わなかったのだろう。
先週は渋った東京も今週は良で開催できそうだし、東京変わりもおそらくプラスになる。トビも大きく瞬発力勝負ならこの馬に分があると考えて良いだろう。前走の負け以外は買い要素が多い馬で、人気が落ちそうな今回は狙い目かもしれない。
2頭目は前走フローラSの勝馬モズカッチャン。正直前走を見るまでは全くのノーマークだったが、フローラSの走りはかなり高く評価できる内容だった。スローの前が有利な展開で、ゴール前で前をまとめて交わしての優勝はなかなかの芸当だ。
直線序盤から中盤にかけても一気に差を詰めたわけではないし、直線ラストは前がラップを落としていたので、驚くようなキレ味を持っているというわけでない。しかし、高いトップスピードの持続力を持っていることが判明し、12番人気と低評価だった馬が残り100mでもう1つギアを入れて差してきたのだから、これに痺れたファンも少なくないだろう。オークスではトップレベルとどこまで戦えるかが見ものである。
最後はディアドラ。2走前の桜花賞は6着、前走の矢車賞(500万)は1着に入着。桜花賞では上がり最速の末脚を披露して6着、前走の矢車賞では距離延長した初の1800mでほぼ完璧な競馬を見せ上がり最速で完勝。
とくに前走の矢車賞の評価は高い。中団5番手から競馬を進め、3コーナー手前でペースが緩むが鞍上の岩田騎手が上手く我慢させ、少し掛かりながらも前にスペースをあけて進めることが出来た。4コーナーで追い出されると良い手応えで外から前をとらえ、直線を向くと序盤でも反応良く出て行き一気に先頭に立った。そして最後まで落とさず後続を寄せ付けずに最速の上がりで完勝。
1800mへ距離を伸ばした中でペースが緩んだ場面や、4コーナーから直線への反応など、要所での競馬が高いレベルのものであった。これは距離が伸びるオークスにおいても買い要素となる。当日にどれだけ人気するか分からないが、前走で一気に注目を集めたことは確かだろう。穴人気しそうな気配もあるが、注目したい一頭だ。
以上、早い上がりが使える馬の中でも個人的にとくに注目している3頭を紹介させていただいた。今年も瞬発力勝負になるとは限らないし馬場の読みと適性分析も重要となるので、単純に上がりが早い馬だけを選べばいいというわけでもないが、例年の上がり最速の馬の好走率の高さからもやはり注意はしておきたい。
他にも、リスグラシューやソウルスターリングといった早い上がりが使える馬がいるが、今回ピックアップさせていただいた一部の馬の評価が、皆様の競馬予想の一つの材料として参考になれば幸いである。