今年は昨年2着のカテドラル、同3着のボンセルヴィーソといったリピーター組に加え、京都金杯を制したザダル、同3着のカイザーミノルなど、マイルG3戦線で活躍する馬が多数参戦。
実績的に甲乙つけがたいメンバー構成だけに、コース実績を最大のファクターとして予想したいと思います。となれば狙いたいのは、昨年3着のボンセルヴィーソです。
一昨年のダービー卿チャレンジTでも2着に好走しており、同じ中山マイルの京成杯オータムHは昨年3着、17年のニュージーランドTでも3着の実績。今年初戦のリステッド、ニューイヤーSでは3着、前走の東風S・1着と、近2戦も中山マイルのリステッドで連続好走しており、“中山マイルの申し子”と言って良い存在です。瞬発力はありませんが、テンのスピードを生かした先行力が武器で、速い上がりが求められない中山はうってつけの舞台と言えるでしょう。
8歳にして前走の東風Sでようやくオープン初勝利、重賞も今回が実に16回目の挑戦と苦戦していますが、今回のメンバーなら、勢いそのまま連勝で重賞初制覇も期待できそうです。中山マイルでは必ず買っている1頭で、馬券的にもお世話になりっぱなしの馬なので、ここは悲願の重賞初制覇に期待して本命視したいと思います。
続いて相手ですが、波乱も期待できるハンデ戦ということで、今回はオススメの穴馬を1頭紹介したいと思います。その馬は、ノルカソルカです。
2走前は中山マイルの3勝クラス、立志Sを逃げ切り快勝し、手綱を握った横山武史騎手にJRA通算300勝目をプレゼント。
続く前走の小倉大賞典は逃げて6着に沈みましたが、1800m戦で時計のかかる外差し有利の馬場と条件が合わなかった印象を受けます。得意のマイル戦に戻るのは好材料で、ハンデも54kgと軽量です。
今回鞍上は藤岡佑介騎手へ乗り替わりとなりますが、同馬とのコンビ成績は5戦2勝、2着2回、圏外に敗れた1戦も4着と好相性。藤岡騎手は先週の毎日杯をピースオブエイトで逃げ切り快勝、同日の君子蘭賞も逃げ切り、今月の金鯱賞もジャックドールで逃げ切り、オーシャンSもビアンフェで逃げて3着と、最近逃げの手を打っての好騎乗が目立っています。
積極策で結果を出している相性の良い藤岡騎手への乗り替わりは大歓迎でしょう。本命視しているボンセルヴィーソと同系の馬となりますが、今週からBコース替わりということで、前残り決着となる可能性は十分にあると感じます。
ということで今年のダービー卿チャレンジTは、前残りを想定し本命ボンセルヴィーソ、穴馬にはノルカソルカを絶対におさえておくという馬券で勝負したいと思います。