阪神競馬の土曜メインはヴィクトリアマイルの前哨戦となるマイル重賞のG2「阪神牝馬ステークス」です。本番のヴィクトリアマイルで上位争いとなる馬を多く輩出しており、注目度の高い一戦です。今回は出走予定馬の中でも人気が集まりそうな有力馬3頭をピックアップしてみました。
アカイトリノムスメ(牝4、国枝栄厩舎)
昨年の秋華賞を快勝し、G1ホースとなったアカイトリノムスメ。続くエリザベス女王杯で7着に敗れましたが、秋華賞の反動も囁かれる中での参戦で道中もやや力んでいた様子。しっかり休んで仕切り直しとなるここで巻き返しといきたいところでしょう。今回は一気に距離短縮となる1600mが舞台となりますが、桜花賞では上がり3Fは33秒9をマークして4着に好走しており、阪神の長い直線なら持ち味も生きてくるでしょう。
アンドヴァラナウト(牝4、池添学厩舎)
昨年の秋華賞・3着馬、アンドヴァラナウト。今年初戦の愛知杯では1番人気に推されるも、まさかの11着大敗。プラス16kgの馬体増の影響が敗因の一つと考えられそうです。上積みが見込める叩き2戦目なら、前進も期待できるでしょう。3走前のローズSはメンバー最速の上がり3F33秒8の脚で差し切って快勝し、母娘4代にわたる重賞制覇を達成。秋華賞でも見せ場十分の3着に好走しており、世代上位の実力があることは確か。主戦の福永祐一騎手を再び騎手に戻して、復権を狙います。
ジェラルディーナ(牝4、斉藤崇史厩舎)
前走の京都記念・4着馬、ジェラルディーナ。大阪杯への出走を目指していましたが、賞金面で除外となり、こちらへ参戦。2走前のチャレンジCでも4着と、やや重賞の壁に当たっている印象を受けますが、昨年は夏から秋にかけて1勝クラスから3勝クラスを3連勝してオープン入り達成と、右肩上がりの成長曲線を描いています。マイル戦は久々となりますが、ラストの脚は堅実で常に詰めてくるので、直線の長い阪神外回りなら崩れることはないでしょう。