大井の帝王の呼び名を持つ東京シティ競馬(大井競馬場)所属の的場文男騎手がついに地方競馬通算7000勝を達成した。
17日、川崎競馬場で開催された川崎マイラーズ(S3、ダ・1600m)で5番人気のリアライズリンクス(牡7、浦和・小久保智厩舎)に騎乗した的場は、最後の直線で外から先頭のトロヴァオを交わしてゴールし、7000勝目となる勝利を掴んだ。ゴール後には右拳を掲げガッツポーズで歓喜を示した。
先週12日の大井競馬場の10Rで6999勝目を達成し、記録達成にリーチがかかった。この日は惜しくも地元での達成とはならなかったが、舞台を川崎に移し記念すべき7000勝目を重賞レース優勝で達成するあたりは流石帝王である。
的場文男騎手は1973年にデビューして44年、勝ち星を積み重ねた大ベテランが不屈の闘志で大台に到達した。通算7000勝達成は史上2人目で、佐々木竹見元騎手の7151勝が地方競馬の通算最多勝利記録となっている。的場も勝利後には「竹見さんって目標があるから、一生懸命乗れます」とコメントし、最多勝利記録更新に意欲を燃やした。
昨年で60歳の還暦を迎えた的場だが、いまだ一線級の活躍を続けており、ついこないだの3月も「重賞最年長勝利記録」を更新したばかり。的場の記録への挑戦はまだまだ続きそうである。