NHKマイルCのトライアル「ニュージーランドトロフィー」へ向けて各馬が最終追い切りを終えてきました。今回は追い切り映像やタイム、1週前の内容などから総合的に好調馬を判断し、とくに評価が高かった馬を3頭ピックアップしてみました。
マテンロウオリオン(牡3、昆貢厩舎)
4/6(水)栗東・CW(良)6F80.6-5F65.1-4F49.7-3F35.0-1F11.0(一杯)
横山典弘騎手を背に栗東CWコースで2頭併せ。僚馬ヒルノショパンを5馬身ほど前に先行させ、ジワジワとペースを上げて直線で仕掛けられると、序盤はまだ3~4馬身ほど差がありましたが、ラスト1F11.0という圧巻の伸び脚で一気に差を詰めて併入しました。長めにやって終いも11秒0の切れ味、大きく先行した併走馬にも楽に併入に持ち込んでと文句なしの内容です。力は出せる状態に仕上がっていると見て良いでしょう。
リューベック(牡3、須貝尚介厩舎)
4/6(水)栗東・坂路(良)4F52.8-3F38.3-2F24.7-1F11.9(馬なり)
栗東坂路で単走。他厩舎の馬の内を通って併せ馬のような形になってしまいましたが、ラスト1Fは11.9の好時計で伸びてクビ差先着するかたちでゴール。序盤はしっかり折り合って行きたがるそぶりも見せず、促されると溜めがきいた分切れる伸びを見せてと、単走としての追い切りを見ても申し分ありません。1週前は吉田隼人騎手を背にCWコースで2頭併せを行い、長めにやって6F84.0-1F11.2の好時計で相手に1馬身先着。先週長めからしっかりと動いて、最終は終いの加速感を確認と、まさに至極順調といった調整過程を踏んでいます。態勢はしっかり整っていると見てよいでしょう。
アバンチュリエ(牡3、大竹正博厩舎)
4/6(水)美浦・南W(やや重)5F68.9-4F52.0-3F37.2-1F11.3(馬なり)
美浦の南Wで単走。馬場の真ん中を弾むような力強いフットワークで登坂し、ラスト1Fは11.3の好時計をマーク。デビューからの3戦はいずれも出遅れで馬場入りを嫌がるなど気性面の難しさも見せてきた馬でしたが、前走の1勝クラスでは折り合いやゲートもスムーズで、成長も見られました。昨秋以降はコンスタントに使われて今回も中4週と間隔は短いですが、引き続き状態の良さが目を引きますし、成長も見られるここは更なるパフォーマンスの期待十分です。