阪神土曜メインは3歳マイル重賞「アーリントンカップ」です。過去の勝ち馬には19年のスプリンターズSを優勝したタワーオブロンドンや、17年のマイルCSを制したペルシアンナイトなどがおり、後のG1戦線を占う意味でも注目度の高い一戦です。今回は出走を予定している競走馬の中でもとくに人気が集まりそうな有力馬3頭をピックアップしてみました。
ダノンスコーピオン(牡3、安田隆行厩舎)
昨年の朝日杯FS・3着馬ダノンスコーピオン。今年初戦の前走共同通信杯では7着に敗退し、デビュー後初めて馬券圏外に崩れました。1800mは少々長すぎた印象も受けましたので、マイル戦に戻る点は好材料。前走後は春全休を表明していましたが、一転して同レースへの参戦を発表。前走の負けは仕上がり途上の結果であったこともあり、ひと叩きされた上積みが見込める状態なら、見直す余地は十分あるでしょう。
キングエルメス(牡3、矢作芳人厩舎)
前走の京王杯2歳Sを制し、重賞初制覇を果たしたキングエルメス。レース後に骨折が判明し、暮れのG1は断念することになりましたが、軽傷で済んでここで復帰する運びとなりました。2着馬のトウシンマカオはその後リステッドのクロッカスSを勝ち、3着のラブリイユアアイズも阪神JF・2着に好走と闘ってきた相手も高いレベルです。今回初の1600m戦ということで距離延長がカギとなりそうです。マイルCへ弾みを付けるためにも、ここは無様な競馬は出来ないところです。
ディオ(牡3、辻野泰之厩舎)
前走のスプリングS・5着のディオ。前走は直線で抜けてくる時の一瞬の切れは素晴らしかったですが、ラストは持続しきれませんでした。一気の相手強化に加えて距離も堪えたかたちで、1Fの距離短縮はプラスとなりそうです。1600mは2走前の未勝利戦を快勝しており、上がりもメンバー最速32秒9の抜群の決め手で一蹴と強い内容でした。右肩上がりに調子を上げてきており、重賞初制覇となるかに注目です。