今年の優勝候補の最有力に目されているのが2021年度のJRA賞最優秀2歳牡馬を受賞したドウデュース。
昨年の朝日杯FSをメンバー上がり最速34秒5の末脚で差し切って快勝。続く前走の弥生賞では2着に惜敗したが、初の中山、初のコースで約3ヶ月の休み明けと考えれば十分な競馬だ。
勝負どころで他馬にまくられて窮屈になる場面もありながら、クビ差の2着まで追い上げたのだから、むしろ“負けて強し”の内容だったと言える。筋肉隆々で500kg前後の馬格があり、もともとマイラー色の強いタイプの馬ではあるが、前走の調子なら距離も十分こなせそうな気配。
この後のダービーを本番としている馬も多く、同馬も同様にダービーでの活躍が期待される1頭。しかし、先週の追い切りでは武豊騎手を背に栗東CWで一杯に追われ、6F82.2-3F36.5-1F11.2の好時計をマークし、僚馬2頭を2馬身突き放す本気度の高い追い切りを消化。また、フォトパドックではこれ以上に無いくらい完成度の高いフォルムと筋肉のハリを披露しており、むしろここを大目標にメイチに仕上げてきたようなムードが漂う。
実際、東京の長い距離のダービーでは切れ負けする可能性が高そうで、勝負をかけるなら一冠目のここだろう。前走で我慢させる競馬を覚えさせたのもここを勝つための立派な布石で、皐月賞3勝の名手・武豊騎手が教えるならなおさら説得力がある。先週はウォーターナビレラで桜花賞・2着、土曜のニュージーランドTもジャングロで快勝、その前週の大阪杯はアリーヴォで3着と、武豊騎手の今の好調ぶりは見逃せない。
牡馬クラシックでの1番人気は久々となるが、このコンビでこの条件なら、前評判通りの活躍を見せてくれるはずだ。