牡馬クラシック第一弾「皐月賞」へ向けて各馬が最終追い切りを終えてきました。今回は追い切り映像やタイム、1週前の内容などから総合的に好調馬を判断し、とくに評価が高かった馬を3頭ピックアップしてみました。
ダノンベルーガ(牡3、堀宣行厩舎)
4/13(水)美浦・南W(良)6F84.6-5F67.8-4F52.6-3F38.0-1F11.9(馬なり)
美浦の南Wで2頭併せ。僚馬フィリオアレグロに1馬身ほど先行する形でスタートすると、直線は楽な手応えのまま外から馬体を併せ、ラスト1Fは11.9の切れ味で伸びて半馬身先着しました。1週前には川田将雅騎手を背に南Wで2頭併せを行い、6F83.4-1F11.1とここでもしっかり終いは切れて併入。2週前、1週前といずれも自己ベストを更新しており、ひと追い毎に状態は良化してきている印象です。幼少期に右後脚に大ケガを負っており、ケアを含めて回復に時間を要する馬ですが、2週前から時計を出し始めており順調に仕上げられました。
イクイノックス(牡3、木村哲也厩舎)
4/13(水)美浦・南W(良)6F84.8-5F68.3-4F53.3-3F38.6-1F11.6(馬なり)
C.ルメール騎手を背に美浦の南Wで2頭併せ。僚馬インナリオを2馬身追走し、直線は内から余力たっぷりに交わして半馬身先着しました。1週前は南Wで2頭併せを行い、長めに追われて7F98.2-1F11.4の好時計をマークして併入。スタミナ面を強化する長めの追い切りで、6Fは自己ベストを更新。ラスト1Fも11.4の猛時計で、6馬身先行してラストも強めに追われた併せ馬を相手に楽に併入に持ち込んでと、申し分ない内容の追い切りを消化しています。約5ヶ月ぶりと間隔はあいていますが、万全の態勢で臨めそうです。
デシエルト(牡3、安田隆行厩舎)
4/13(水)栗東・CW(良)6F83.8-5F67.8-4F52.7-3F37.4-1F11.6(馬なり)
栗東CWコースで単走。序盤はゆったりと進めて折り合いに専念し、直線はダイナミックなフォームで加速し、ラスト1Fは11.6の好時計をマークしてゴールしました。最終は比較的スムーズな追い切りを消化できましたが、注目すべきは1週前。岩田康誠騎手を背にCWコースで追われた先週は、前半から行きっぷりを見せ、コーナー手前から手綱を引っ張り続けて立ち乗りのような状態でまわってくると、直線は一気に弾けてラスト1Fは11.0の圧巻の切れ味を披露しました。気性面の課題を残している現状から高い評価をし難いところはありますが、ブレーキをかけながらこの時計をマークしてきた点は素直に評価したいですし、底しれぬ能力への期待感を高める内容であったと捉え、高く評価したいと思います。