【日本ダービー予想2017】傾向データで”本命馬”を導き出せ!

いよいよ今週末は待ちに待った競馬の祭典、日本ダービーが東京競馬場で開催される。東京競馬場では今年もすでにある程度の待機列ができているようだが、毎年のように1週間前から列ができるレースなんて世界でも稀である。まぁ最近はスマホの発売で1週間前から並ぶ人もいるくらいだし、並ぶこと自体はそこまで珍しいことではないが、それだけ楽しみにしているコアなファンが常にいるということがこのレースの人気を物語っている。

さて、ダービーまで時間はまだあるし、今回はダービーの過去10年の各種データを見ながら、本命馬に最適な馬を探していきたいと思う。

まずは「人気」だが、成績が良いのは1番人気[4-1-2-3]と、3番人気[4-1-1-4]だ。競馬の某ポータルサイトの予想オッズを見てみると、今年の1番人気の最有力候補はなんと前走青葉賞を優勝したアドミラブルとなっている。皐月賞馬を差し置いて青葉賞馬が人気を集めるなんていつ以来だろうか?これに皐月賞馬のアルアイン、皐月賞5着のレイデオロが人気を分け合うかたちとなっている。まぁあまり結論的なことは言い切らずに、3番人気以内に勝ち馬がいる、と大きく構えておくのも良いだろう。

傾向的には人気サイドが強く、大きく荒れるようなことはないレース。コースも実力通りに決まりやすい東京芝2400mが舞台だし、人気薄の激走に期待するには傾向的に堅すぎる。

舞台となる東京芝2400mは先週のオークスが行われたコース。先週の東京開催は前残りの決着が目立っていたが今週は果たしてどうなるだろうか?過去の「脚質」のデータを見てみると、脚質的には[6-5-6-68]の差しと[2-1-2-44]の追い込みが決まっており、先行[2-3-1-28]もまずまずだが後ろからの競馬の方がやや優勢となっている。

先週のオークスの過去の傾向も似たような内容だったが、先週は前が止まらない馬場だったし、その決着内容からもデータ的には差しが優勢でも前で競馬をする馬にも十分注意しておきたいところである。

次は「前走」データ。やはりダービーは皐月賞組が圧倒的に強い[7-6-5-61]。京都新聞杯[1-1-1-19]、NHKマイル組[1-1-1-28]もそこそこ走っているが、皐月賞に比べると能力値は低いので、この路線の組の馬は正直買いづらい。

皐月賞組の中でも着順別成績を見てみると、皐月賞1着[2-1-2-4]と3着[2-1-0-5]が優秀。ただ、今年の皐月賞組は波乱の決着となったため、素直に上位組を信頼するというわけにもいかなそうなので難しいところ。「ついに青葉賞から勝馬が出るか?」なんて声も囁かれているようだし、アドミラブルが1番人気の最有力候補と言われていることからも、今年は皐月賞組の信頼度がやや低めな印象だ。ちなみに青葉賞組の成績は[0-2-2-23]で、勝馬が出ていない点以外は悪くない。

データ的に”買える”馬は一体どの馬?

とりあえず一般的によく見られるデータを見てみたが、ここまでまとめてみるとデータ的には「1,3番人気」、「差し」、「皐月賞組」が有力とされている。ただ、今年は世間的には「先行」、「青葉賞組」が評価されており、データとは少々違った見解となっているので、どこを信じるかで予想は変わってきそうだ。

データを優先して今年の出走馬に当てはめてみると、まず皐月賞組の差し馬で人気となりそうなレイデオロが有力か。皐月賞では5着に敗れたが、大人しすぎる内容だったし、メイチは恐らくダービーだろう。1,3番人気に当てはまるかは当日まで分からないが、個人的にも今回一番一目置いている馬なので注目したい。

先週のオークスを含む東京の結果を参考にするなら今週も前残りの競馬が有力となるが、そうなると皐月賞馬のアルアインか。高速馬場であれば意識的に前に出していかないと東京の2400mは厳しいだろうし、今回は確たる逃げ馬も不在なので逃げてもいいくらいの勢いで挑んでも良さそうだ。鞍上の松山騎手がどういうレースを作るか次第だろう。

今年の春のG1シーズンはデータやジンクスを裏切るレースが目立っているのでデータをアテにしすぎるのもあまり良くない気もしなくもないが、上記で記したデータを参考にするなら今年はレイデオロが本命には最適と言えそうだ。