今年のダービーは人気が読めない混戦ムード。例年通りであれば皐月賞組が人気の中心となるが、今年は青葉賞の勝馬がレコードVと強い勝ち方をしており、珍しく青葉賞馬が1番人気の最有力候補となっている。
青葉賞の勝馬であるアドミラブルが優勝すれば、青葉賞から初のダービー馬誕生となる。青葉賞のダービー成績は[0-2-2-23]と、勝馬こそ出ていないが健闘はしてきているので悲願のダービー制覇となれば何ともめでたいダービーとなる。
アドミラブルを管理する音無秀孝厩舎は今回、同馬以外にも皐月賞3着のダンビュライト、きさらぎ賞の勝ち馬アメリカズカップの3頭出しで参戦。95年の開業後、G1・8勝を含む重賞61勝という立派な成績を残し競馬界を引っ張るリーディング上位の厩舎にまでなったが、ダービーはまだ未勝利。今回は厩舎初のダービー馬誕生、青葉賞から初のダービー馬誕生というダブルの記録がかかっているだけに今回はそれなりに力も入っていることだろう。
音無厩舎初&青葉賞から初のダービー馬誕生か?それとも松山騎手のダービー初制覇達成か?
音無厩舎初のダービー馬誕生や、青葉賞から初のダービー馬誕生も盛り上がると思うが、個人的には皐月賞馬のアルアインに騎乗する松山弘平騎手がダービーを優勝する姿も見てみたい。
昨年は川田将雅騎手がマカヒキでダービー初制覇を果たしたが、今年も若手の松山に勝ってもらい、若い力で旋風を巻き起こしてもらいたいものだ。
というのも、皐月賞優勝後はすぐさま松山の続投が決まるかと思われたが、陣営は「調整中」であると報じ、松山から乗り替わる可能性を示唆した。しばらく経ってから続投が決まったので良いのだが、個人的にはサンデーレーシングのこの「待った」の行動にはガッカリした。ここはすんなりダービー続投を発表してほしかった。インターネットの某掲示板では「騎手育てるって概念微塵もないな」「皐月賞勝ってもおろすとか前代未聞」「これで降ろされたら今の若手は夢も希望もねえ」と批判の声も相次いだ。
まぁ今更とやかく言いたくはないが、ナメられたことには変わりない。ここは1つダービーを優勝して、一度でも乗り替わりを検討したサンデーレーシングに恥をかかせてもらいたいところである
ダービーはこれまで数々のドラマを生んできた伝統的なレース。今年は一体どんなドラマを生むのか?上記で紹介したアドミラブルやアルアインは一例だが、ロマンを感じさせる買い方でダービーを楽しんでみてもいいのではないだろうか?