福島競馬の土曜メインは、1着馬にヴィクトリアマイルの優先出走権が与えられる古馬牝馬の中距離重賞「福島牝馬ステークス」です。今回は出走を予定している競走馬の中でもとくに人気が集まりそうな有力馬3頭をピックアップしてみました。
ルビーカサブランカ(牝5、須貝尚介厩舎)
今年初戦の愛知杯の覇者、ルビーカサブランカ。続く前走の中山牝馬Sは6着に敗れましたが、プラス3kgの斤量増で久々の1800m戦、スタートでも飛び上がって出遅れという中で勝ち馬と0秒2差の6着なら、まだ巻き返しの期待は十分あると言って良いでしょう。主戦の武豊騎手が「距離も微妙に短い」とコメントしており、やはり距離は2000m以上あったほうがいいタイプ。愛知杯では外を回さず内をうまく突いて快勝しており、本来は器用な競馬も出来るので、スタートで大きなミスさえなければここも勝ち負けでしょう。
アブレイズ(牝5、池江泰寿厩舎)
前走の中山牝馬S・2着のアブレイズ。12番人気という低評価でしたが、56kg以上を背負った4頭の中で最先着の2着と内容のある2着で力を証明。デビュー2戦目にいきなりG3のフラワーCを勝っている馬で、4走前にもオープンのメイSも快勝と能力はやはり高い馬です。ただ、ムラ駆けタイプでもあるので、実績のわりに評価され難い馬でもあります。地力は確かでハマった時の末脚の爆発力もかなり高いので、差しが決まる展開になれば圧勝もあるでしょう。
クリノプレミアム(牝5、伊藤伸一厩舎)
前走の中山牝馬Sを快勝し、重賞初制覇を果たしたクリノプレミアム。2着馬とは斤量3kg差と軽ハンデの恩恵もありましたが、控える競馬で長く脚を使って差し切った末脚は見応え十分でした。今年初戦の京都金杯でも5着ともともと地力はある馬ですし、斤量も1kg増えますが2勝クラスと3勝クラスも55kgを背負って快勝しており、斤量増を不安視する必要も無いでしょう。福島1800mは2勝クラスで勝っている舞台ですし、斤量さえこなせば連勝の可能性も十分あるでしょう。