先週のフローラSは1~3番人気が圏外の飛び、マイラーズCも6番人気が快勝。その前週の皐月賞は5番人気、その前の桜花賞が7番人気が優勝と、昨今の重賞戦線では中穴クラスの好走が目立っている印象。
天皇賞春の過去10年のデータ・傾向でも記した通り、「6~9番人気」が2・3着に2回ずつ、「10番人気以下」も1勝、2・3着が2回ずつと、同レースもヒモ荒れ傾向の強いレースである。
今回絶好の狙い目として推したいのは、前走阪神大賞典・3着のシルヴァーソニックだ。
阪神大賞典は中団を追走して勝負どころで内から進出するも、外からディープボンドの強襲を受けて最後まで末脚を伸ばして3着という内容。昨年12月のステイヤーズS・3着、今年初戦の万葉S・3着、そして前走の阪神大賞典・3着と、長距離戦で3走続けて3着と安定感を見せている。重賞勝ちこそないが、長距離実績では見劣らない1頭だ。
今回、前走よりも距離が延びるのはプラスで、コースを経験している点も好材料。相手は強化されるが、条件が一気に好転するのは魅力だ。やや操作性の難しさがある馬ではあるが、前走はハミをトライアビットに替えた効果もあり、課題にも対応してきている。
ディープボンド、タイトルホルダー、テーオーロイヤルらは一枚上の感があり、人気的にはちょうど中穴クラスに該当しそうな気配。絶好の狙い目はこの馬で間違いないだろう。近走と比べるとさすがに今回は簡単ではないが、目下の成長と充実を感じさせる近走の内容からも、一発の魅力は十分。デビュー19戦目でたどり着いたG1初舞台。リーディングジョッキー川田騎手を背に、激走となるかに注目したい。