いよいよ、ダービーシリーズも中盤戦。6月7日(水)大井競馬場では、シリーズ第4弾となる「東京ダービー」が行われます。
1冠目の羽田盃は、ヒガシウィルウィンとの激しいデッドヒートを制して、キャプテンキングが快勝。見事JRAからの転入緒戦を見事SⅠ制覇の白星で飾りました。今回も対戦するキャンドルグラス、クラキングズなどは離れること5馬身差でしたから、勝負付けが済んだ感もあり、羽田盃組からの逆転はかなり厳しいと言わざるを得ない状況。
逆転があるとすれば、別路線組からでしょう。東京湾C快勝のソッサスブレイ、4連勝と勢いに乗るポッドルイージなども魅力的ですが、鞍上込みでの注目、期待となればやはり”ブラウンレガート”ではないでしょうか。
ヒガシウィルウィンとアタマ差の接戦だった年明けのニューイヤーCを見ても、能力は互角。自在に立ち回れる器用さも強みで、息の長い末脚も大井2000にはピッタリです。前走の京浜盃後の熱発のアクシデントがあり、ローテが狂ったことは否定できませんが、仕上がりひと息で使うような一戦ではありませんから、心配無用でしょう。
そして、もう一つの注目点が、鞍上の的場文男騎手。「大井の帝王」の異名を持ち、これまで帝王賞や東京大賞典など、数多くのビッグレースを手にしてきたレジェンドですが、不思議と東京ダービーだけは2着9回と、まだ手が届いていません。
しかし今年は、史上2人目となる地方通算7000勝を達成したメモリアルイヤー。御年60歳とは思えない豪快なアクションに加えて、最後まで決して手を抜くことがないその誠実な騎乗スタイルを、競馬の神様が見過ごすはずがありません。
最後の直線であの豪快なアクションが見られたなら・・・。2強対決に待ったをかけるのは、馬ではなく人かもしれませんね。