現地時間5月7日、アメリカのチャーチルダウンズ競馬場でケンタッキーダービー(G1、ダ・2000m)が開催。日本からはC.ルメール騎手とのコンビでクラウンプライド(牡3、新谷功一厩舎)が参戦する。
デビュー戦と2戦目のもちの木賞を快勝後、今年初戦のヒヤシンスSに出走し、6着に敗退。この時点では前評判もまだ低い馬だったが、3月にはドバイへ遠征し、UAWダービー(G2、ダ1900m)を6番人気の低評価を覆して快勝。一躍ファンの注目を集める形となった。
前進気勢の強いタイプで、デビュー戦では引っかかるところも見られ、砂を被るのも苦手なタイプとやや注文の多い馬ではあるが、素質の高さは世代屈指。続くもちの木賞では砂を被らない位置での先行策で進め、直線抜け出すと2着は3馬身、3着は11馬身ぶっちぎる圧勝劇だった。
ヒヤシンスSはスタートの致命的な出遅れで6着に敗れたが、UAEダービーでは外目好位から進めて押し切る強い勝ちっぷりを披露。前目で競馬できればやはり強い馬で、気性的にもマイルは合う。
ケンタッキーダービーはテンから速いラップが続く傾向にあるレース。やはりドバイの時のように1コーナーまでに好位に付けれるかどうかが勝敗を分けるカギとなってきそうだ。小回りの狭いコースでフルゲート20頭という日本では考えられないような条件だが、課題であるゲートも現地で練習しており、7番ゲートという枠番も内目のちょうど良い位置だ。
上位争いできる条件は十分揃った。貴重なスペシャルウィーク直系で、現時点での今年のダート3歳世代筆頭候補。ここを制してドラマを生むか。期待を胸に、日本から応援したい。