【菊花賞2015】キタサンブラック1冠制覇!"サブちゃんまつり"京都に響き渡る

25日に京都で開催された第76回菊花賞を制したのは単勝5番人気のキタサンブラック(牡3)だった。道中は5番手の内の好位を追走し、3コーナーから早めに仕掛けてくる馬に抜かれながらも内で我慢。最期の直線では密集した馬群を内から突き抜けた。外からリアルスティール(福永祐一)が猛追してくるがクビ差しのいでキタサンブラックがゴールした。さらに1/2馬身差の3着には1番人気のリアファル(C.ルメール)が入着。

鞍上の北村宏司騎手はデビュー17年目にして初のクラシック制覇を成し遂げ、調教師の清水久詞師は開業7年目にして初のG1制覇を挙げた。キタサンブラックのオーナーである国民的演歌歌手のサブちゃんこと北島三郎氏にとってもこれが嬉しいG1初勝利。レース後の記者会見では「(勝ったら歌うと)公約してましたら、歌うよ!」と「まつり」のサビの部分を熱唱した。

「♪これが競馬のぉ~ まつり~だよぉ~♪」

と競馬ファンへ向けたサブちゃん節が秋の京都の夕暮れに響き渡る。皐月賞、日本ダービーでも勝ったら歌うと公約していた「まつり」を最期の一冠でようやく歌えることが出きた。北島氏からの期待を胸に、距離を克服してつかんだ大きなタイトルは今後の弾みになるだろう。キタサンブラックの今後のレースについては未定だが、さらなる大舞台の期待も膨らむ。