今春最後のG1の宝塚記念へ向けて各馬の調整も最終段階に入ってきました。14日は各馬による1週前追い切りが行われましたが、中でも好時計を叩き出したのはファン投票でダントツ1位にランクインしたキタサンブラックです。
今ではこの馬のすべての追い切りに騎乗している仕上げ人の黒岩悠騎手。本番の武豊騎手へベストの状態で渡せるよう今回も仕上げにかかります。CWコースでパリンジェネシスとウィズが併せ馬を行い、2頭を視界に入れて向正面を走り抜けると、3コーナー直前で前を捉え、直線では拳をほとんど動かすこと無く外から交わしていって先着しました。
時計は馬なりで6F79.6-5F65.3-4F51.2-3F37.4-1F12.4秒をマーク。いつもどおり変わらずの好時計。むしろ馬なりでここまでの時計ですからいつも以上に状態は良いのではないでしょうか?
ライバルの馬たちもこれには萎縮したのか、ミッキーロケットを管理する音無師は「先週でも時計は出たがまだ太かった。今朝はいい動き。これで出来てくれば来週は余力残しでいい。仕上がりは大阪杯より上。あとはゲート。勝ち馬は決まっているから気楽にいく」とコメントしており、自分の馬の状態を褒める一方で、最後には「勝ち馬は決まっている」という大体なコメントでライバルを讃えました。
ニュアンス的にキタサンブラックのことを言っているのだと思いますが、調教師が勝ち馬が決まっているなんて表現をするくらいですから、今回はそれだけ確勝級。馬の強さを語るには十分すぎる言葉だと思います。
前走は淀の長丁場でレコードVを叩き出し、個人的には疲れや反動を懸念事項として考えていたのですが、G1連戦後も坂路3本に併せ馬もこなすなどタフさをアピール。さらに1週前追い切りでこの時計を出されては、さすがに好調と認めざるを得ません。やはりこの馬の不安材料を探すのは難しいですね、なかなか嫌わせてくれません(笑)