いよいよ春の総決算、宝塚記念が始まります。大阪杯、天皇賞春とG1を連勝しているキタサンブラック「一強」の様相で、単勝オッズ1倍台の圧倒的人気が予想されております。
キタサンブラックが人気となるのは誰しもが分かっていることだと思いますが、一体どういう買い方をすればいいのか?ということに頭を悩ませているファンが多いことだろうと思います。予想されるオッズからも「今回は買わない」と判断するファンもいらっしゃるかもしれませんね。
なぜ買わないという結論に至るのでしょうか?こういった圧倒的な1番人気がいる場合、その馬を買えば当たるような気がすることから一見馬券は買いやすいように思えます。ただ、馬券を買う真の目的は的中率をプラスにすることではなく、回収率をプラスにすることです。馬券を当てることも重要ですが、その先にある回収率を上げることの方がより重要だということを忘れてはいけません。
回収率を上げようとして1番人気を外すと的中率の面でリスクを伴いますから、実はこういうケースというのは馬券を組み立てるのがなかなか難しいのです。無駄にお金がかかる割に当たる確率が高いわけでもないので、リスクのほうが大幅に高いわけです。買わないという結論に至る人がいるのも頷けます。
抜けた1番人気がいる場合、どういう買い方をするのがベストなのか?
「そんなこと言っても、春の総決算である宝塚記念はどうしても買わないわけにはいかない!」そういった方は一体どういう買い方をすればいいのでしょうか?危険な1番人気なら外してもいいかもしれませんが、キタサンブラックのような不安材料がほとんど無い1番人気は正直外して買う方が危険に思えます。
そこで今回オススメさせていただきたいのが、「2着付けで購入」です。キタサンブラックを2着で予想する買い方ですね。なぜ2着付けがいいのか?過去のデータをもとに説明していきたいと思います。
宝塚記念の過去20年の1倍台の馬の成績を見てみると[2-3-1-2](勝率25%、連対率62.5%、複勝率75%)という結果となっております。単勝1倍台と聞くと基本は勝つイメージがありますが、実は4頭に1頭しか勝てておりません。さらに約3回に1回は連対すらできていない計算になります。
1倍台の確率は25%で、2着になる確率は37.5%(連対率ー勝率)と考えると、1倍台の馬が2着になる確率は単純計算で1着になる確率の約1.5倍あるという計算になります。ということは、1着付けがオッズ10倍と、2着付けがオッズ15倍の場合、これらは期待値的にはほぼ同じと思って良いのではないでしょうか。
具体的に過去レースを取り上げてみましょう。例えば、1.9倍のドゥラメンテが2着に入着した去年の宝塚記念の場合、勝ち馬のマリアライト(8番人気)との馬単が84.6倍となっているのに対し、ドゥラメンテが1着でマリアライトが2着だった場合の馬単は29.7倍となっております。実際に決着となった2着付けの馬単の方が約3倍弱も配当が付いており、期待値が高いことが分かります。
最近のレースだと、4月の青葉賞でアドミラブルが1.5倍の1番人気に推されて2番人気のトリコロールブルー(7.6倍)に大きく差をつけ、抜けた人気となったレースがあります。結果はアドミラブルが優勝。4番人気のベストアプローチが2着に入着し、馬単の配当が9.6倍付きました。ここでは1番人気の期待に応えてアドミラブルが優勝しましたが、仮にもし1,2着が逆だった場合、馬単で30.2倍という配当になっております。2着付けの決着の場合はやはり約3倍近い配当が付いております。
なぜ2着付けだと期待値が高いのか?おそらくですが、1倍台に推された馬というのは純粋な能力や実力から来る人気以外にも、「人気があるから人気する」という現象、すなわち周りの人間が強い強いと言って推すからその意見に流されて自分も推すという現象が少なからず起きていると考えられ、この現象がオッズに歪みを生じさせている可能性が高いです。
今年の宝塚記念は当メディアも含めてキタサンブラックをかなり推してますし、オッズの歪みが生じている可能性は高そうです。2着付けは1つの方法に過ぎませんが、こういった歪みを利用して利益を狙ってみると、回収しづらい1倍台がいるレースでも利益をあげることができるかもしれませんね。
もし「キタサンブラックを買いたいけど、どういう買い方をすればいいのか分からない・・・」と悩んでいらっしゃるなら、キタサンブラックの2着付けで馬券を組み立ててみるのも1つの手です。