ダービー後の東京12Rではハンデ長距離重賞「目黒記念」が開催。今年で135回を迎える伝統的なハンデ重賞です。今回は出走予定馬の中でも上位人気となりそうな有力馬3頭をピックアップしてみましたので、各馬を考察してみたいと思います。
シルヴァーソニック(牡6、池江泰寿厩舎)
阪神大賞典の3着馬、シルヴァーソニック。前走の天皇賞(春)はスタート直後につまずき、落馬中止。鞍上の川田将雅騎手ともに異常は無いということで、ここは仕切り直しの一戦となります。ステイヤーズSと阪神大賞典はいずれもしぶとい競馬で3着に好走しており、長距離の重賞戦線で活躍。3000m以下のレースは久々となりますが、スタミナはある馬で、二度の坂を回るタフなコースが舞台なら、高い適性を示すはず。前走も落馬後はカラ馬で2着に走っているので、疲労が取れているかなど中間の調整過程を注視しながら見極めたいところです。
アリストテレス(牡5、音無秀孝厩舎)
昨年のアメリカJCCの覇者、アリストテレス。昨年は天皇賞(春)で4着、秋初戦の京都大賞典で2着、有馬記念でも6着などタフに善戦し続けています。今年は日経賞での始動を予定していましたが、外傷のため回避。放牧で立て直しを図り、改めて目黒記念で今年の初戦を迎えます。中団から前目にポジションを取って押し切る競馬スタイルで、長く良い脚が使えるのが同馬の武器。前走の有馬記念は後方の位置ながら短い直線で追い込んで6着。長い直線の東京が舞台なら、巻き返しが期待できそうです。
ボッケリーニ(牡6、池江泰寿厩舎)
前走の日経賞の2着馬、ボッケリーニ。好位追走からラストはメンバー上がり最速34秒6の脚で伸び、菊花賞馬のタイトルホルダーをクビ差まで追い詰める強い競馬を披露しました。昨年までは1800~2000mを主戦場としてきましたが、今年初戦のアメリカJCCでさらに距離を延ばし、3着に好走。宝塚記念を制したG1馬ラブリーデイの全弟なら、長めの距離も難なくこなせそうです。東京コースは3勝クラスを勝って以来で約2年ぶりとなりますが、充実期を迎えている今は不安よりも期待大。ここを勝ち、更なる飛躍を遂げるかに注目です。