今週9日(日)の中京メインレースは「第22回プロキオンS」です。2012年の番組改定に伴い、阪神から中京へと変更となりました。
広々としたコースへ生まれ変わったリニューアル後の中京では初開催となった2012年のプロキオンSでは、なんと12番人気のトシキャンディが単騎逃げでレコードVを達成。三連単で30万を超える波乱を演じました。
梅雨時期に開催される夏競馬の重賞とくればどうしても高配当を狙いたくなりますよね。プロキオンSもそんなレースの1つではありますが、中京で開催された過去5回のうち、1,2番人気が2頭とも3着内に入着するレースは3度もあり、基本的には堅い決着が多いレースです。
ただ、今年のプロキオンSも人気薄の逃げ馬がいるので、やはり波乱にも注意しておくべきだと思い、今回はその馬を考察してみたいと思います。
兵庫からの刺客!逃げ切り3連勝中のトウケイタイガー!
今回紹介させていただく注目の逃げ馬はトウケイタイガーです。通算成績は26戦10勝で、うち6勝が逃げ切り勝ち。現在は名古屋の東海桜花賞(OP)、かきつばた記念(G3)、園田の夕刊フジ賞A1と全て逃げ切り勝ちで3連勝を果たしております。かきつばた記念ではJRA勢を相手に0.9秒差の圧勝で、距離別成績で見ても1400m戦は9戦7勝と相性も抜群です。
もともと中央に所属していた馬で、その頃は1000万下止まり。兵庫転入後は[7-1-0-1]と好成績を残しております。今回は久しぶりの中央でのレースとなりますが、かきつばた記念での好走っぷりは中々のものでしたし、どこまでやれるかが楽しみです。
主戦騎手である兵庫の川原正一騎手とは手が合っている印象が強かっただけに、テン乗りとなる国分恭介へと乗り替わりになる点はネックですが、国分騎手は年始めと春の中京で逃げ切り勝ちを果たしておりますし、難しい競馬を要求しているわけでもありませんので、ここはしっかりトウケイタイガーの競馬を見せてくれれば良いと思います。
以前、某競馬ポータルサイトに掲載されているコラムの1つで国分騎手のインタビュー記事がありましたが、自分の中で良いイメージを持っている馬番について問われた際に「逃げ馬だったら、内枠か大外がいいですね。ほとんど出遅れることがないので。」とコメントしておりました。今年中京で逃げ切った2勝のうちの1勝は最内の1枠1番。もう1勝も大外ではありませんが、外枠の7枠からスムーズにハナを奪っての勝利でした。トウケイタイガーが内枠か大外に入ったら、要注意ですね。
逃げ馬ということで脚質的にも楽しみな一頭ですし、配当妙味もたっぷりあるので個人的に穴馬として注目しております。国分騎手を背に中央里帰りでどこまでやれるかという点も楽しみにしたいと思います。