七夕と言えば、引き裂かれた夫婦である織姫と彦星が年に一度の7月7日の日だけ、晴れであれば天の川を渡って会うことが出来るというロマンチックな伝説があります。しかし、七夕の日に雨が降ると天の川の水かさが増し、織姫は橋を渡ることができないため、彦星に会いに行くことができないという何とも悲しい設定があります。なぜ天の神様はよりによってこの梅雨時期に設定してしまったのでしょうね。
今週は台風で各地強い風と激しい雨に見舞われましたが、現在は各地の天気も曇りに変わってきておりますので今年は何とか会うことができるのではないでしょうか。良かったですね。
さて、乙女チックな話を台無しにするかもしれませんが、台風による雨続きで個人的には天の川の水かさよりも福島の馬場状態の方が心配です。
週末まで雨はもう降らない予定ですが、ただでさえ馬場が荒れやすいローカル競馬場の福島でこの雨量でしたから、当日までに乾くかどうかが気になるところです。ただ、福島競馬場がある福島市は会津市や喜多方市に比べると台風の影響はそこまでで、雨も大雨ではなくポツポツと降ったり止んだりを繰り返す程度のものでした。
このままいけば多少水分が残っても稍~良開催ができるのではないでしょうか。もちろん前日・当日の馬場を見て判断させていただくつもりですが、一応念のため、今回の雨で重馬場巧者をピックアップしておいたので以下に紹介させていただきます。
メイショウカドマツ
2015年に雨で重馬場だったアルゼンチン共和国杯で、ゴールドアクターのアタマ差の2着に入着。馬場がマッチしたのが一番の勝因ですが、直線の序盤ではゴールドアクターを引き離す見せ場も作ります。最後は甘くなり捕まりましたが、3着以下は問題とせずの2着でした。
アルゼンチン共和国杯に続くステイヤーズSで6着に入着し、その後17ヶ月という長期休養を経て、今年5月のメトロポリタンSで復帰(10着)。続く目黒記念でも果敢に逃げますが、最後は沈んで最下位の18着に敗れます。
復帰後の2戦は惨敗でしたが、スタートからの行きっぷりは相変わらずでしたし、馬場が重くなればチャンスはありそうです。稍重以上の成績は[2-3-0-2]。
タツゴウゲキ
重賞は今回が初挑戦となります。福島は2戦2勝の福島巧者です。昨年11月に出走した高湯温泉特別(500万下)では、小雨降る重馬場の中、今回と同コースの福島芝2000mを走り見事に差し切って優勝。
前走も2着とアタマ差でタイム差なしの3着ですし、1着馬についても抜けた実力馬だったので度外視しても良さそうです。今回はメンバーは多少強化されますが、斤量が52kgと前走からマイナス5kgの軽ハンデなら十分戦えるでしょう。
スタートもスムーズで前で競馬ができる馬ですし、馬場が渋ればさらにプラスです。稍重以上の成績は[1-0-1-5]。稍重以上での好走率は低いですが、福島2000mを制した際の重馬場での好走ぶりを評価して選出させていただきました。
以上、重馬場巧者2頭を紹介させていただきました。前日・当日の馬場のコンディション次第で取捨を考えたいと思います。