日本最大級の競走馬セリ市であるセレクトセールが、北海道苫小牧のノーザンホースパークで開催中です。昨日10日の1歳馬に引き続き、本日11日は当歳馬の取引開始されました。
本日の最高額は、ディープインパクト産駒のドナブリーニの2017(母父ベルトリーニ)。2014年の有馬記念などG1を7勝し、年度代表馬に2度も輝いたジェンティルドンナ、2012年の京都牝馬S、関屋記念を勝ったドナウブルーの全妹で、ディープインパクト×ドナブリーニの超良血に競り合いは序盤からヒートアップ。1億円からスタートした金額は瞬く間に跳ね上がり、㈱DMM.comがなんと3億7000万円で落札しました。
これは日本のセレクトセール史上、1位のディナシー(6億円)、2位のザサンデーフサイチ(4億9000万円)に3位の高額落札馬としてランクインしました。
㈱DMM.comは、今では誰もが知るネットメディア事業を行う大手企業。10日に、新たにクラブ馬主として参入することが明らかになり、同日1歳馬のセールでは、同社の野本巧取締役(48)がディープインパクト産駒の牝馬、ラヴズオンリーミーの2016を1億6000万円で落札しておりました。
㈱DMM.comは、今年の4月にJRAの馬主登録を完了し、金融庁の認可も得たことで、早ければ今月29日から「DMMドリームクラブ」としてスタートし、公式ホームページで一口馬主の募集を開始する予定となっております。
㈱DMM.comが作る新しいクラブの最大の特徴は、最大1万口というこれまでに無い募集口数の多さです。通常のクラブだと40口、多くてもせいぜい500口程度ですが、常識をはるかに超える募集口数となります。さらに、通常は毎月の維持費などがかかるところを、引退までに必要な経費を概算し、全額前払いとするといった画家的なシステムも起用。
馬主としての参入、セール史上歴代3位となる超高額馬の落札、業界初の試み尽くしの新クラブ設立。競馬業界に参入してきた日本のIT業界の最大手が、これからどんな新風を巻き起こしてくれるのか?楽しみにしたいと思います。