昨年の8月14日に札幌競馬で落馬した三浦皇成騎手が、昨日11日に開催されたセレクトセールに来場していたことが明らかとなりました。落馬によるケガは骨盤や9本の助骨など複数箇所を骨折するという深刻な内容で、入院当時は全治も不明とされておりましたが、約4ヶ月の入院と治療を経て無事に退院し、昨年末には本人も「復帰は夏ぐらいになりそうです。」とコメントしておりました。
無事にリハビリも順調に終え、宣言通りに今夏の札幌競馬から復帰となりそうです。次週には美浦トレセンで所属である鹿戸雄一厩舎の調教に復帰する予定となっております。本人は「落ちた時と同じ週に復帰を目指したいと思っております」と語り、ちょうど1年ぶりとなるレース復帰に向けて意欲を示しました。
1年という長い間レースから離れていた影響は大きいと思いますが、まるで交通事故にあったかのような大怪我を負いながらもリハビリを重ねてレースへ出走できるまでの状態へ身体を戻し、自ら落馬をした同じ週で復帰を希望するというのは、身体的にも精神的にも相当タフでなければ出来ないことだと思います。
まだ若い騎手ですが、今いる現役の若い騎手の中でもこれほどの挫折を味わった騎手はいないでしょう。デビュー年に武豊の新人勝利数記録を塗り替え、期待のルーキーとしてメディア露出も多く、競馬界の新スター誕生に世間の注目が集まっておりました。しかし、その後は成績も急落し、自身の不倫騒動や妻で元グラビアアイドルのほしのあきのペニーオークション騒動など、公私共に悪いニュースが続きました。
我が世の春を謳歌していた新人時代からの転落ぶりが凄まじいですが、挫折を味わったからこその強さというのもあると思いますので、この復帰を機に騎手として大きく成長していっていただければと思います。札幌での復帰戦を楽しみに待ちたいと思います。