今年のクイーンS(2017)を予想する上で最も重要なのは「2強の取捨」!これに尽きる・・・!

今週から札幌競馬が開催となります。一発目の重賞は1800mのG3、クイーンステークスです。去年は9番人気が優勝し11番人気が3着に入着するなど、波乱の決着となる年も珍しくない牝馬限定の重賞です。

今年のメンバーはどうかな?と楽しみに登録馬を見てみると、ヴィクトリアマイルの勝ち馬アドマイヤリードにNHKマイルCの勝ち馬のアエロリットと、G1馬が2頭も参戦。クイーンSを見下げる気は毛頭ございませんが「あれ?今週ってホントにクイーンSだよね?」と一瞬目を疑ってしまいました。G1馬が2頭も出走することなど稀も稀、いつになく豪華なメンバーが揃う形となりました。

夏のローカルG3にG1馬が2頭も?!両雄並び立つのか…?

珍しいメンバー構成故に過去のデータや傾向も信用しづらくなってきそうな気もしてきますが、傾向的にはクイーンSの1番人気は過去10年で[3-4-1-2]と、勝利数こそそこまでですが、馬券圏内には70%の確率で入っており、かなり優秀です。逆に2番人気は[4-0-0-6]と、複勝率は1番人気に劣るも、勝率は40%と上回っております。

C.ルメール騎手とのコンビで現在重賞で連続連対中ということもあり、1番人気はアドマイヤリードの方が有力と見ております。このメンバー相手に苦戦する姿も想像しにくいですし、データ的にもここは素直にアドマイヤリードを信用して良さそうに思えます。ただ、もう一頭のG1馬のアエロリットもメンバー的に見てもなかなか馬券から外して考えるのは難しいところです。

1番人気と2番人気の2頭が3着内に入った年は過去10年で2回あり、1番人気と3番人気も2回あります。上位人気同士での決着はそう珍しくもありませんので、傾向としては十分ありえることではあります。この2頭が来るならあと1頭を探すだけの簡単なレースとなりそうですが、配当妙味がそこまで無いので、今回は見(ケン)しようかなと考えている人も少なくなさそうですね。

今年のクイーンSを予想する上で最も重要なのは「2強の取捨」!これに尽きる…!

難しいのはどちらか1頭を選ぶ場合。アドマイヤリードは差し追い込みの脚質が小回りの舞台に合うのかという不安はありますが、1800mは合いそうですし、本格化してきた感があり完成度の高い馬です。最近セレクトセールで大金を使った近藤利一オーナーとしても、ここは少しでも稼いでおきたいところでしょう。

アエロリットは1800mという距離や、小回りコースでどうかという不安はありますが、52kgという軽い斤量は魅力ですし、前々の競馬をこなしてきている点も好材料です。スタートの直線も最後の直線も短い札幌コースは、先行できるこの馬にとって有利に働く可能性が高いです。

普通に考えればやはりこの2頭は外せないところです。しかし、先週は荒れる荒れると言われていた中京が荒れずに堅く決まりました。堅い堅いと言われる今回のレースが逆に大荒れとなる可能性だって十分あるわけです。

もちろん、2強が取りこぼしたケースは「高額払戻」に直結するわけですから、当日の傾向や馬場状態など直前まで徹底的に吟味したいと思います。

「2強は荒れるが、3強は堅い」という主旨の競馬の格言がありますが、これは2頭の強い馬がいる場合はどうしてもお互いにけん制しすぎてしまい、他馬に足元をすくわれてしまうことが多いのですが、3強の場合は他の2頭をマークするよりも自分の競馬に徹することに意識がいきやすいため、それぞれが力を発揮して順当な結果になりやすい、といった内容の言葉と解釈しております。

今回は「荒れる」方の2強。取りこぼすケースで勝負してみるのも、面白いと思います!