夏競馬の風物詩の1つといえばこのアイビスサマーダッシュ!例年なぜかこのレースだけは特別な存在な気がして、毎年注目してしまいます。コーナーが1つもない、小細工なしの直線勝負、1分にも満たないこの電撃戦は、まばたきもせず一つ一つの息づかいも見逃せませんね。
大外枠に入ったアクティブミノル、復活Vなるか?
アイビスSDと言えば「外枠」に入った馬を狙うのがセオリーとされておりますが、今年はアクティブミノルが大外枠を確保しました。
私の本命馬はこのアクティブミノルです。単純に大外に入ったから本命にしただけだろ!と言われそうですね。もちろん8枠に入れたことも大きいですが、他にも買い要素はあるので紹介していきたいと思います。
今回はある程度人気を集めそうですが、アクティブミノルはもともとそんなに人気するようなタイプではなく、ここ2年弱も全く馬券に絡んでおらず、二桁着順で終わることも珍しくないような馬でした。近走は不振が続いており、OP特別でも苦戦しておりましたが、前走のCBC賞で逃げて3着に入着し、約2年ぶりに馬券圏内を達成してここへ駒を進めてきました。
ようやく復活へのきっかけを手にしたわけですが、個人的には次の舞台となるこの新潟1000mの直線はアクティブミノルにはピッタリの舞台だと思っております。
2年も前の話になりますが、2015年に勝ったセントウルSでは楽にハナを取って主導権を握り、3コーナーで少し息を入れて仕掛け、直線ではあのハクサンムーンの追撃を振り切って優勝しました。基本的にスタートが上手い馬ですし、テンが速いのはここでは大きな魅力となります。
前走のCBC賞では雨が少し振っており、時計もややかかってきておりました。そんな中ここでもハナを取って逃げますが、外から馬に来られペースをコントロールできず、かなりハイペースに。3コーナーでも息を入れることはできませんでしたが、直線では最内で粘り、最後は2頭に交わされながらも3着を確保しました。
ここまでハイペースのレースで逃げて粘れた事自体、この馬にしては大健闘。復調の兆しを見せたと言って良いでしょう。
テンが速い競馬ができ、前走のように、息もいれずにぶっ飛ばしていくような競馬で3着なら、1000mの直線でも好走する可能性は低くはないはずです。ハイペースの逃げで結果を出せたことが、アイビスSDで好走してくれることにつながってくれるのではないかなと思っております。
予想というよりは、半分期待のようなかたちになってしまいますが、重賞馬でも56kgと斤量的な面でも恵まれておりますし、外枠も確保できたことですし、実際良い条件は揃っております。地元・新潟出身の酒井学騎手に久々の重賞勝利を果たしてもらい、ぜひともここは地元を盛り上げていただきたいと思います。
オススメの”穴馬”2頭!
オススメ穴馬は2頭。ラインミーティアとレヴァンテライオンです。過去10年の新潟芝1000mのコース成績を騎手別で見てみると、西田雄一郎騎手[11-12-8-154]と内田博幸騎手[10-7-4-38]が好成績を残しており、「新潟芝1000m巧者」の2人が乗る馬を選ばせていただきました。
直線競馬は単純に見えて意外と難しく、真っ直ぐ走らせ続けることや、速いペースの中でいかにその馬のベストを引き出すかなど、騎手の腕によるところが実は意外と大きいのです。1000mに慣れている騎手から選んでみるのもアリでしょう。