【エプソムカップ2022】2年ぶりのコルテジア、ここは“調教代わり”か?

先週の鳴尾記念では、約1年4カ月ぶりの復帰戦となったヴェルトライゼンデが復活Vを達成。今週のエプソムCでは同世代のコルテジアが、約2年ぶりにターフに復帰する。

2020年のダービー12着後、脚部不安を発症。これまで3歳の年末と昨年の晩夏に二度復活のチャンスがあったが、最終的には態勢が整わずに頓挫してしまった。今回は満を持しての復帰となる。

最大の懸念は「状態」だ。先週1日には栗東CWコースで長めに追われ、6F82.8-1F11.4と鋭い脚を繰り出している。CWで5本、坂路も4本と中間の乗り込み量も豊富で、調教自体は良く見える。馬体重はダービーの頃との比較では20kg近く増えているそうだが、最終追いと輸送でプラス10kg程度になる見通しだ。成長分もあるだろうし、馬体は普及点といったところか。

これまでの走りを見ると、スローを先行しての粘り込みがこの馬の好走パターン。スタートは問題ないので、今回も前目に付けて脚を溜めれるかどうか。好位を狙う闘争心が残っているのか、息はもつのか、長期休養明けなだけにこの辺りの不安材料が好走パターンを乱してくる可能性は大いにある。

加えて、鞍上は主戦の松山弘平騎手から近年勝ち星が伸びていない三浦皇成騎手への乗り替わりということで、ここは調教レースになると踏んでいるファンも少なくないだろう。

強くは狙いにくい条件が揃っているここは、静観するのが妥当か。もしくは同期ヴェルトライゼンデの後を追うように、復帰初戦から激走するのか。各メディアや専門誌の同馬に対する前評判は低めということで、妙味があるのは間違いなし。“コントレイル世代”復活の波に乗り、波乱演出に期待していみるのも面白そうだ。