秋の大一番に向けて実力馬が集結するG3「エプソムC」へ向けて各馬が最終追い切りを終えてきました。今回は追い切り映像やタイム、1週前の内容などから総合的に好調馬を判断し、とくに評価が高かった馬を3頭ピックアップしてみました。

ザダル（牡6、大竹正博厩舎）

6/8（水）美浦・南W（やや重）5F69.1－4F52.2－3F36.6－1F11.2（馬なり）

美浦の南Wで2頭併せ。僚馬ラフシーを3馬身先行させ、コーナーで内から差を詰めると、直線は抜群の手応えのまま並びかけて併入しました。1週前はD.レーン騎手を背に南Wで2頭併せを行い、6F81.8－1F11.0の好時計をマークして併入。ラスト1F11.0は自己最速の1Fで、万全の態勢を印象付けています。昨年のエプソムCは長期休養明けでしたが、今年はひと叩きされて臨戦過程は万全です。中間は課題のゲート練習もしっかりこなしており、稽古通り上手くスタートが切れれば勝ち負けになるでしょう。

ノースブリッジ（牡4、奥村武厩舎）

6/8（水）美浦・南W（やや重）5F68.2－4F52.6－3F37.6－1F11.3（馬なり）

美浦の南Wで3頭併せ。僚馬スズカコテキタイとホウオウユニコーンの2頭を追走し、直線は最内から追われると、馬なりのまま伸びて中のスズカコテキタイに併入、外のホウオウユニコーンに1馬身先着しました。1週前は南Wで3頭併せを行い、6F81.5－1F11.1の好時計をマークして最先着と好内容の追い切りを消化。もともと調教では動くタイプで、時計も優秀です。レース間隔は空いていますが、1週前までに10本の追い切りを消化と入念に乗り込まれています。課題であったゲートも練習を重ねて良くなってきており、本番でも成果が出ています。前走のアメジストSを快勝してオープン入りを果たし、上昇度の高い1頭です。

ヤマニンサンパ（牡4、斉藤崇史厩舎）

6/8（水）栗東・坂路（良）4F52.5－3F38.4－2F25.1－1F12.7（馬なり）

栗東坂路で2頭併せ。僚馬エルカスティージョを追走し、ラストは内から追われて1馬身遅れてゴール。軽めで相手にも遅れていますが、大きく追走した分もあり、1週前にはビッシリ追われて併走馬を楽に圧倒していますので、最終は整える低度で十分でしょう。2週前にも4F51秒0と速い時計も出しており、最終も軽めながら前走以上の時計は出しています。追い切りではあまり動かず実戦タイプではありますが、この馬なりに好時計をマークしてきたここは万全の仕上がりと見ます。