阪神競馬の日曜メインは牝馬ハンデG3「マーメイドステークス」です。昨年は10番人気が勝利し、一昨年とその前は7番人気が優勝、その前も10番人気が勝利するなど、近年波乱の決着が続いています。各馬の評価が難しい牝馬限定のハンデ戦ということで、波乱含みで難解な一戦です。今回は過去10年間のデータをもとにマーメイドステークスの傾向を探っていきたいと思います。

■穴馬の選定必須、波乱傾向はかなり強め

人気は「1番人気」が2勝、「2番人気」が0勝、「3番人気」が1勝と上位人気の勝率は低めで、1～3番人気馬の連対率もいずれも30％以下となっており、上位人気が不振です。下位人気を見てみますと「7番人気」が最多の3勝を挙げており、2着2回で連対数も最多です。連対率は50％と下位人気馬としては高く、また驚くべきことに、3着内の回数は「10番人気」が最多となっており、1～3着が2回ずつで複勝率は60％と好成績です。連対率と複勝率は下位人気がトップという荒れ具合です。3連単の配当は過去10年で10万馬券以上が8回とほとんどが波乱決着となっており、かなり波乱傾向が強いレースです。的中の難しい波乱レースですが、大波乱も想定して馬券を購入した方が楽しめるレースと言って良いでしょう。

人気データ

人気	1着	2着	3着	4着以下
1番人気	2	1	1	6
2番人気	0	2	1	7
3番人気	1	0	1	8
4番人気	0	0	1	9
5番人気	0	1	2	7
6～9番人気	5	3	2	30
10番人気以下～	2	3	2	50

オッズデータ

オッズ	1着	2着	3着	4着以下
2.0～2.9倍	1	0	1	0
3.0～3.9倍	1	1	0	0
4.0～4.9倍	0	1	1	5
5.0～6.9倍	1	1	0	14
7.0～9.9倍	0	1	4	16
10.0～14.9倍	4	3	2	19
15.0～19.9倍	2	0	0	8
20.0～29.9倍	1	2	2	15
30.0～49.9倍	0	0	0	15
50.0～99.9倍	0	1	0	21
100.0倍以上	0	0	0	4

馬単／3連単データ

年	馬単	3連単
2012	2,320円	45,350円
2013	31,970円	193,030円
2014	17,650円	127,050円
2015	8,740円	151,990円
2016	11,720円	147,190円
2017	2,600円	14,720円
2018	22,350円	263,970円
2019	33,680円	391,310円
2020	14,890円	125,270円
2021	21,960円	330,150円

予想オッズ

下記の予想オッズは登録馬の独自予想オッズになります。正式オッズは馬券発売後に随時公開されますので、必ず主催者発表のものと照合しご確認ください。

予想オッズ

人気	馬名	予想オッズ
1	ソフトフルート	3.3
2	クラヴェル	4.1
3	マリアエレーナ	5.9
4	ルビーカサブランカ	7.0
5	スルーセブンシーズ	12.4
6	イズジョーノキセキ	15.2
7	リアアメリア	17.3
8	ヴェルトハイム	25.6
9	ウインマイティー	28.9
10	トウシンモンブラン	33.6
11	ステイブルアスク	41.1
12	アイコンテーラー	52.0
13	ムジカ	67.3
14	ラヴユーライヴ	82.0
15	エイシンチラー	96.5
16	ホウオウエミーズ	124.6
17	ヴァンルーラー	136.5
18	リノキアナ	198.5
19	ハギノリュクス	203.3
20	ゴルトベルク	215.4
21	キムケンドリーム	241.3

■「外枠」＆「差し」が好成績

コースは阪神の芝2000mを使用。枠番は「7枠」が最多の3勝を挙げており、連対数と3着内の回数も最多と好成績です。「8枠」も2勝を挙げ、連対数も「7枠」に次いで多く外枠が好成績です。「1・2枠」も2勝ずつを挙げており内枠も好走していますが、全体的に外目の枠が好走しています。

脚質は、3着内に入った30頭中23頭が「差し・追い込み」の馬となっており、後方から進めた馬が好走傾向にあります。とくに「差し」は最多の4勝を挙げており、連対数と3着内の回数も最多で好成績です。

阪神の2000mは最後の直線が約356mとそこまで長くはありませんが、最後の坂が先行馬のスタミナを奪うため、差しや追い込みが届きやすいといった特徴があります。こうしたコース形態も、差し・追い込みの好走が多い要因の一つと考えられます。

枠番データ

枠番	1着	2着	3着	4着以下
1枠	2	1	3	8
2枠	2	0	0	13
3枠	1	1	1	16
4枠	0	2	0	17
5枠	0	1	2	17
6枠	0	1	1	18
7枠	3	2	2	13
8枠	2	2	1	15

脚質データ

脚質	1着	2着	3着	4着以下
逃げ	1	1	0	8
先行	3	1	1	26
差し	4	4	6	51
追い込み	2	4	3	32

■ハンデが「53kg」の馬が好成績

ハンデは、最多の4勝を挙げ、連対数と3着内の回数が最多の「53kg」に注目です。馬体重の増減は、最多の6勝を挙げている「-3～+3kg」に注目です。

ハンデデータ

ハンデ	1着	2着	3着	4着以下
～50kg	2	2	1	34
51kg	2	3	0	14
52kg	0	0	0	16
53kg	4	2	3	16
54kg	0	1	3	18
55kg	1	2	2	11
55.5kg	0	0	0	1
56kg	1	0	1	7

馬体重増減データ

馬体重増減	1着	2着	3着	4着以下
-19～-10kg	0	0	0	4
-9～-4kg	3	1	1	26
-3～+3kg	6	8	4	58
+4～+9kg	1	1	3	23
+10～+19kg	0	0	2	5
+20kg～	0	0	0	1
今回減	3	4	2	47
同体重	4	2	1	21
今回増	3	4	7	49

[該当馬] ハンデが53キロの馬

• アイコンテーラー
• エイシンチラー
• ゴルトベルク
• ホウオウエミーズ
• ラヴユーライヴ

■年齢は「4歳」に注目

年齢は、最多の5勝を挙げている「4歳」に注目です。所属は「栗東」が10勝を挙げており、関西馬が中心となります。

馬齢データ

馬齢	1着	2着	3着	4着以下
3歳	0	0	0	3
4歳	5	3	3	34
5歳	4	6	6	57
6歳	1	1	0	19
7歳	0	0	1	4

所属データ

所属	1着	2着	3着	4着以下
美浦	0	4	3	36
栗東	10	6	7	81

[該当馬] 4歳馬

• アイコンテーラー
• エイシンチラー
• ステイブルアスク
• スルーセブンシーズ
• トウシンモンブラン
• マリアエレーナ
• ヴェルトハイム

■前走レースはフラットな傾向

前走レースは「パールS」が最多の5勝を挙げていますが、同レースは2020年を最後に番組から無くなっています。その他のレースで2勝以上を挙げているレースは無いため、とくに重要度の高い参考レースがあるわけでは無いと考えて良いでしょう。

前走着順は「3着」が最多の3勝を挙げていますが、「6着以下」だった馬も3勝しており、3着内の回数も11頭と少なくありません。前走で掲示板外に敗れた馬でも3着内に好走するケースが多く、前走で大敗している馬でも侮らない方が賢明でしょう。

前走レースデータ

前走レース	1着	2着	3着	4着以下
パールステークス	5	1	2	20
大阪城ステークス	1	1	0	1
下鴨ステークス	1	0	0	3
メイステークス	1	0	0	3
寿ステークス	1	0	0	0
ホンコンジョッキークラブトロフィー	1	0	0	0
福島牝馬ステークス	0	2	1	19
御室特別	0	2	0	4
都大路ステークス	0	1	0	5
シドニートロフィー	0	1	0	1

前走クラスデータ

前走クラス	1着	2着	3着	4着以下
G1	0	0	2	10
G2	0	0	2	2
G3	0	2	2	26
リステッド／オープン	2	2	1	14
3勝クラス	7	3	2	48
2勝クラス	1	3	1	16
1勝クラス	0	0	0	1

前走着順データ

前走着順	1着	2着	3着	4着以下
1着	2	4	2	19
2着	1	0	0	12
3着	3	1	0	7
4着	1	2	0	14
5着	0	1	2	9
6～9着	1	2	4	24
10着以下	2	0	2	32

■騎手は「藤岡康太」に注目

騎手は「松若風馬」と「藤岡康太」の2名の騎手が2勝ずつを挙げていますが、今年は松若騎手の騎乗予定がありませんので、藤岡康太騎手に注目したいと思います。

騎手データ

騎手	1着	2着	3着	4着以下
松若風馬	2	0	0	4
藤岡康太	2	0	0	1
藤懸貴志	1	1	0	3
国分恭介	1	1	0	1
酒井学	1	0	2	5
川田将雅	1	0	0	5
藤岡佑介	1	0	0	1
C.ウィリアムズ	1	0	0	0
福永祐一	0	1	1	1
横山典弘	0	1	1	0

[該当馬] 藤岡康太騎手の騎乗予定馬

• ステイブルアスク