JRAマーメイドS(2022)の狙い目は?“変わり身”が見られたアノ馬に注目

牝馬限定のハンデG3という波乱要素満載な条件で行われるレースで、実際毎年のように伏兵が絡む波乱度の高い難解な一戦です。

今年もどの馬が勝ってもおかしくないメンバー構成ですが、とくに注目しているのは前走3勝クラスの湾岸S・3着馬スルーセブンシーズです。

オークス・9着、秋華賞・11着とG1では惨敗でしたが、秋初戦の紫苑Sでは内枠が災いして位置取りが悪くなり、直線でも前が壁になる不利がありながらも2着に好走。前走の湾岸Sも、最初のコーナー前での接触や、外に膨らんできた馬の不利を受けて道中外々を回されてと、スムーズな競馬が出来なかった中で3着に善戦しており、負けて強しの内容だったと言って良いでしょう。

展開不問で自在な脚質を持っていますし、斤量はこれまでで最軽量となる52kgとハンデにも恵まれたので、好位につければ突き抜けてくれそうです。

道悪実績もあるので週末の雨予報もプラス。追い切り評価の高い馬としても選出したように状態面も良好。メンバーも通用しない相手ではないので、ここは悲願の重賞初制覇を果たす可能性が高いと見て、重い印を打たせていただきます。

続いて相手ですが、波乱必至の一戦ということで今回はオススメの穴馬を1頭紹介したいと思います。その馬は、前走のメトロポリタンS・4着から参戦するウインマイティーです。

20年のオークスで3着に好走している馬ですが、以降は掲示板にも載れない競馬で不振が続いていました。ただ、今年は初戦の福島民報杯でこれまでの控える競馬から前目につける競馬を試して9着。敗れはしたものの、続く前走のメトロポリタンSでは初めて逃げる競馬を展開して4着に好走と、久々に好勝負を演じてくれました。

初戦で積極的な先行策で刺激を与え、前走も引き続き先行し、しっかりと変わり身が見られました。もまれない競馬を展開しやすい先行策は同馬に合ってそうで、行きたがる馬が少ない今回もスムーズな競馬を展開できそうです。

また、最後に勝利を挙げた忘れな草賞は稍重で時計のかかる中での勝利でした。この馬も、週末の雨はプラスに働きそうです。前走で復調気配を見せ、ようやく“買い時”が訪れたここは、抑えておいて損はないと見ます。

ということで今年のマーメイドSは本命スルーセブンシーズ、穴馬にはウインマイティーを絶対におさえておくという予想で勝負したいと思います。