パドックでは細江純子さんに「圏内は絶対にない」とまで酷評されたエアスピネル。彼女のパドック解説は個人的には信頼度が高いので今回取捨に迷ったのですが、結局買い目に入れて勝負をさせていただきました。
しかし結果は5着。細江さんの言うとおりの結果となりました。エアスピネルが絡んでいても的中となるような馬券ではありませんでしたし、予想も大幅に外れ、何とも心の折れる結果となってしまいました。
敗因は何だったのか?
さて、エアスピネルの敗因について考えてみたいと思いますが、一体敗因は何だったのでしょうか?細江さんの言うとおり、仕上がりの悪さも敗因の1つだったのかもしれませんが、個人的にはやはり逃げたロードヴァンドールにスローにコントロールされたことが一番大きかったのかなと思います。
外枠からのスタートということで序盤は無理せずじわじわと上げていき、先頭を見ながら3,4番手といい位置にはつけることができました。しかし、すでにペースは落とされその中で折り合っていくしかないという状況になっておりました。3~4コーナーでは後ろからヤマカツエースが進出してきて、後方集団が次々に進出。早めに仕掛けざるを得ない状況でした。
直線では序盤で一瞬先頭列に並びかけますが、隣のヤマカツエース、さらに外からサクラアンプルールが一瞬の脚を使って進出し、後ろで控えていた馬が好走する結果となりました。エアスピネルはそこからもうひと伸びできず、最後は苦しい中で何とか5着に粘ったという感じでした。
今後の評価は?
この馬としては前半からペースが上がっていくようなレースがやはり理想的で、前がよく残る札幌2000mは良い舞台だったのですが、今回は残念ながら全く逆の展開となってしまいました。
欲を言えば自身がペースを引き上げていくくらいの積極性が欲しかったところですし、メンバー的にそれくらいしても優位に立てるような位置付けの馬だと思っておりました。もともと折り合いが難しいところのある馬でテン乗りだったわけですから、ルメール騎手もそれをしたくても出来なかったのかもしれません。
しかし、賞金的を考えればここはある程度本気度が高かった一戦にも関わらず、期待していたパフォーマンスは見られず、折り合い面の課題もまだ残して今回のメンバー相手に負けたわけですから、やはりある程度評価は下げる必要があると感じております。
秋は天皇賞秋が目標のようですが、賞金的に厳しくなってきたことで雲行きも怪しくなってきました。厳しい状況に追い込まれたエアスピネル陣営、次の一手が気になります。