春の東京開催、最後の重賞は障害G3「東京ジャンプS」です。19年の勝ち馬シングンマイケルはここから連勝して暮れの中山大障害を制しており、障害G1の登竜門的なレースとしても注目を集めている一戦です。今回は出走予定馬の中でも上位人気となりそうな有力馬3頭をピックアップしましたので予想の参考にお役立てください。
エイシンクリック(牡8、坂口智康厩舎)
前走の阪神スプリングJを制し、悲願の重賞初制覇を果たしたエイシンクリック。左前脚の屈腱炎で休養しており、約1年ぶりの出走でしたが、見事に復活Vを果たしました。スタートでは出遅れて序盤は後方からとなりましたが、徐々にポジションを上げていくと、中盤では2番手まで押し上げていく積極的な競馬を展開。3コーナーで早め先頭から王者オジュウチョウサンの追撃を振り切っての快勝と、強い勝ちっぷりでした。使った上積みも大いに期待できる2戦目のここも好勝負が期待できそうです。
ゼノヴァース(牡5、小林真也厩舎)
平地3勝、障害レースでも2勝を挙げている素質馬ゼノヴァース。とくに前走の障害オープンは中団から追い込んで6馬身差で圧勝しており、タイムも約20年ぶりに更新するレコードタイムとインパクトのある勝ちっぷりでした。最後の直線で最終障害を飛越後に力強く伸びており、やはり平地力の高さは上位。まだ今後平地に戻る可能性は十分にありそうなくらいの素質があり、障害重賞もあっさり勝利してもおかしくありません。
ホッコーメヴィウス(セ6、清水久詞厩舎)
昨年の2着馬ホッコーメヴィウス。以降は東京ハイジャンプ・2着、京都ジャンプS・3着と勝ち切れていませんが、先行しながら最後も良い脚を使える馬です。前走の春麗ジャンプSは1番人気に推されながら7着と崩れましたが、出入りが激しく前が潰し合い、小回りでゴチャ付く展開と条件が噛み合わなかった感もあります。広いコースでスピードを生かした方が合ってそうなタイプなので、東京のここで巻き返しを果たし、まずは悲願の重賞タイトル獲得といきたいところでしょう。